「今」を味わう街、南相馬(景色・文化・人情)|みなみそうまの外から
書ている人
北園 元気(きたぞの げんき)
初めまして、北園と申します。
この度、Startup Hub Tokyoで起業家コンシェルジュをしてMYSH合同会社代表の向井 裕人さんから南相馬での地方創生の取り組みをお聞きし、
・地方創生と言う視点に非常に興味があったこと。
・地方での起業も視野に入れていることから是非インターンとして学ばせて頂きたい。
と思い、MYSH南相馬支社にて2ヶ月間インターンをさせて頂く事に致しました。
南相馬に対して被災地や原発に近い場所の一つという認識しかなく、南相馬単体で見ることがありませんでした。しかし、南相馬はGoogleMap上で見ると、福島県浜通りの中では存在感のある大きな自治体であり、また人口も5.5万人ということで、地方の中では比較的 生活が営み易い場所の様でした。
私の2ヶ月インターン目標
私は、南相馬に2ヶ月間滞在する中で悔いなく勉強して行きたいと考えております。
・起業に役立ちそうな実務。(HP作成や、議事録の取り方+etc)
・先輩や上司方の仕事に取り組む姿勢や仕事の仕方を完全コピー出来る様に見聞き
する。
・南相馬での、魅力を最大限味わう。(乗馬、サーフィン、藍染etc)
・南相馬を探求する
土地の利用の仕方や、創生と言う事の進め方、南相馬の農業、事業の進行の仕方、など様々と興味の湧く部分を深く追求し知りたいと思っております。
南相馬で1ヶ月過ごしてみて感じた事
南相馬に来て1ヶ月、自分にとっての南相馬の印象は「主張が激しくない魅力」が多い事です。
例えば、空模様。
南相馬は海と山の狭間の平地である為、非常に風が強く、そのお陰で青空が見える日が多いです。それにより、毎日夕焼けや月や星が非常に綺麗です。
意図せずに美しい馬と対面する
南相馬と言えば、名前にも含まれているとおり馬であると思います。
残念ながら、相馬野馬追を見る事が出来ませんでしたが、インターンを務めるMYSH合同会社と地元の方とで運営する畑の作業に行った際、地元の方が急に
「馬みるか〜?」と言って近くの馬を見せて下さいました。
まずはこんなに意図せずに馬と対面する機会があるということに驚きを隠せませんでしたし、これまでの人生で馬をみるのが稀であった自分にとっては、毛並みや筋肉の肉体美が非常に美しく、静かに感動しておりました。
人情としての温かみ
南相馬での人情としての温かみを感じる事がありました。
休日に原町の駅通りを散策していた所「鳥居陶器店」と言う陶器屋さんを見つけました。
2ヶ月間滞在する事から美味しいコーヒーを飲むために、ちょっと良い陶器が欲しいと思い、お店に入ってみることに致しました。店内で陶器を探していると陶器屋のお母さんが話かけてくれ、「地元の焼き物で味があるものが欲しい」と言うと大堀相馬焼を紹介して頂きました。2層の魔法瓶の様な保温性やヒビのような柄の薄緑色の模様に馬絵の入ったカップをお勧めしていただきました。
非常に魅力的で、自分のお土産として購入する事に致しました。
購入しお店を出ようとした所、店主の方が「お兄ちゃん暑いでしょお茶持って行きな」と言って頂きペットボトルのお茶をくださいました。小売店の方からご厚意でお茶を頂く経験は初めてで、「相手の為に」と言う心遣いを感じ、暑い外気に触れながらも心が少し温まり、冷たいお茶が喉を通って行きました。
昨日も、市内の某コンビニに立ち寄ったところ、レジでおじさんが何気無く揚げ物を入れてくれました。
東京ではあり得ない他人への厚意が溢れていることに、ただただ驚いている今日この頃です。
終わりに
南相馬の風土として、何かをバリバリ頑張るのではなく、「現状で良い、今日も明日も普通にやっていけたらいい」という雰囲気があるように思います。起業を志し、利益を出さ無くては会社として成り立たないと考えていた自分にとっては、南相馬の人間味に触れ、自らのフィルターを見直すべきだという気づきを頂いているところです。
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