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2023年関東大学2部秋季リーグ戦を終えて

まだ他大学の試合は消化しきれていないが、色褪せないうちにまとめる
5勝6敗、多分7位で終了
この結果は明学大史上初であり、快挙である

リーグ戦開幕当初は、このような素晴らしすぎる結果になるとは1%も思わなかった
様々な要因が重なり、今回の結果へとつながった
それを分析しつつ、今回のリーグ戦の振り返りを行う
そして、来季に向けた方向性を考えていきたい

さて、今回も同様に備忘録含め、色々纏めていく
①戦績
②数字
③北沢目線での振り返り
④今後の方向性

①戦績

※( )内は23秋の10/22時点の成績
1日目:9月3日 vs.亜細亜大学●0-3(2位)
2日目:9月9日 vs.大東文化大学●0-3(5位)
3日目:9月10日 vs.国士舘大学●0-3(6位)
4日目:9月16日 vs.中央学院大学〇3-0(10位)
5日目:9月23日 vs.法政大学●2-3(1位)
6日目:9月24日 vs.山梨学院大学●1-3(3位)
7日目:9月30日 vs.立教大学〇3-2(12位)
8日目:10月1日 vs.立正大学●2-3(8位)
9日目:10月7日 vs.国際武道大学〇3-1(9位)
10日目:10月14日 vs.山梨大学〇3-2(11位)
11日目:10月15日 vs.青山学院大学〇3-1(5位)

成績
23秋リーグ:通算5勝6敗(set:20勝24敗=勝率46%)

23春リーグ:通算2勝9敗(set:13勝28敗=勝率32%)
22秋リーグ:通算3勝8敗(set:17勝24敗=勝率41%)
22春リーグ:通算3勝8敗(set:13勝29敗=勝率31%)

通算4度目の関東2部にして最高勝率を残した
23春と比較すると+14%
上の結果の通り、中央学院大との試合以降、敗けるにしてもストレートで敗ける事がなくなり勝つ試合も増えた
立正大にフルセットで敗けているが、最後は3連勝している

明学大の順位が下位(春10位)のため、リーグ前半は上位の大学との対戦になる
そして、後半になると対戦相手の順位が近くなる(下位同士の戦い)ため、結果も右肩上がりになりやすい傾向がある
とは言え、今回は国際武道大と青山学院大に勝ったのは初であり、それは快挙と言える

②数字

次に、数字から振り返る
※見方 評価:23秋リーグ%(23春リーグ差%)
〇:サイドアウト率66%(+2%)うち、勝73%(+1%)、敗61%(+1%)
〇:ブレイク率33%(+1%)うち、勝41%(-1%)、敗25%(-1%)
✕:サーブ効果率4.8%(-0.6%)
✕:サーブレシーブ成功率61%(-2%)
〇:スパイク決定率42%(+1%)
◎:スパイクミス率12%(-3%)

◎:ブロック効果率21%(+2%)

数字だけ見ると、
サーブとサーブレシーブが少し悪化、あとは好転というイメージ

今回は好転要素が多いが、注目すべきは「スパイク関連」
23春と比較し、特にミス率が大きく改善している(-3%)
それがサイドアウト率、ブレイク率を底上げし、1点を争う接戦を勝ち抜いたと僕は判断する

試合に敗ける時、ほとんどが「自分たちのミス」(以後、自ミス)が原因であると僕は考えている
例えば、
明学大が夏期間に行った練習試合の合計100setを分析
3連続失点以上した回数が189回で、その中の153回に自ミスが含まれている
言い換えると、3連続失点以上した際に自ミスが含まれる確率は81%である

内訳で例えると、
①サーブミス→②スパイクミス→③相手ポイント、で3連続失点の完成
相手は3点のうち2点が何をせずとも点数を獲得できて、1点しか頑張らなくて良いので非常にラクである
もし、②スパイクミスがなければ結果は違ったかもしれない
明学大は夏の期間、スパイクミスの質にこだわってきた
ミスをしてはダメな時、ミス覚悟で攻める時(その攻める選択肢にも関与)など、細かい部分にメスを入れてきた
リーグ戦では前半戦は全くダメだったが、少しずつ頭の整理とポイントを絞った練習により後半戦はだいぶ改善がみられた
今回はそれが数字に表れたと言える◎

前半戦に上記のソレが出来ればもっと数字は改善されたハズだが、タラレバなので今回の結果で満足しようと思う

③北沢目線での振り返り


春は失敗した
その悔しさを糧に夏の期間を練習してきた
それが結果に反映された、めでたしめでたし
とてもじゃないが、そんな順風満帆な流れではない

リーグ前は「秋も無理かな」と感じていたのが正直な話である
脱・高橋(主将)バレーを掲げ、皆で頑張ってきた
しかし、春リーグの失敗から何を学んだ?と思うくらい手応えがなかった
誰も何も変わってない、むしろ退化した選手もみられた
1年生が多少成長したくらい
そう感じていたし、それが事実でもあった

だが、当初の僕の予想は良い方向に裏切られた
最初の何試合こそ、クソみたいな内容のクソゲームであった
しかし、その失敗を経て学生たちは試合を通して成長した
今まで出来なかったプレー・判断が大事な場面で出来るようになっている、
そう感じる局面があらゆる選手にみられた
そして、上記のソレが勝敗を分けるポイントとなり勝った試合もあった

やはり「実戦」が人間を成長させるに最も効率の良いとあらためて感じた

④今後の方向性

まず、前提として「良い結果が出ると、次は悪い結果が出やすくなる」
今季は5勝6敗という明学大には素晴らしすぎる結果である
何事にも言えるが、物事は良い時と悪い時が波のように繰り返される
つまり、今季の反動で来季は低迷しやすい流れになると言える
そのうえ、春リーグで猛打賞を獲得するほどのエース(高橋)が居ない

上記設定を加味したうえで来季に向けてすべき事
それは春リーグ後から常々言っているが「エースが抜けた後のチーム作り」である
今いるメンバーで2部で戦えるチームを作るしかないし、実際じゅうぶん戦えるポテンシャルはあると思っている
実際にコートに立っていた4年生は2人(OHとL)
他は1~3年で形成される比較的若いチームのため、戦力的には補えるレベルにある

しかし、リーグ戦で結果を出すのは非常に難しいとも予想している
それとこれとは話が別
理由は、「点数にならない見えない部分が弱すぎる」
今年の4年生でもまだまだ弱かったこの要素が来年は更に弱くなる
チームファーストの精神、コート内で生きた声を出せる、場面に応じて指示出来る、試合を動かせる選手が現段階で不在というのが今のチーム状態である

ただ自分のプレーを一生懸命に頑張る✕6人
これではバレーボールは成り立たない、そんなものはただのクラスマッチであり、娯楽であり自己満足である

バレーボールは身体能力が総合的に高いチームが勝つのではない
バレーボールはスキルレベルが高く、上手いチームが勝つのではない
「点数にならない見えない部分」の強さが最後には勝敗を分ける
接戦の「あと1点」、これが獲れるか否かは上記要素が大きく関係している
もちろんスキルレベル向上も必須だが、それ以上の重点要素として掲げて来  年は戦うことになるだろう

最後に

4年生は色々あったが、明学大史上最高の代となった
まとまりがあり、烏合の衆、傷の舐め合いではなく、言いたい事も面と向かって言える
そして、それを聞く耳がある、といった非常に優秀な学年であった
1年間通して色々あったが、結果良ければ全て良し!
全日本インカレに出場出来ないのは残念だったが、キャプテン中心に本当に良い代であった
本当にありがとう!

10/15 秋リーグ戦 打上げ


関東2部は相変わらずドングリ状態である
現在の明学大はどこにでも勝てるし、どこにでも敗ける
今季は4年生の力により、最後は良い方向に力を発揮する事が出来て、歴代最高の結果を残せた

先述したが、来季は今季の反動で難しい戦いになる
昨季が好成績の場合、反動の生じ方は以下2パターンが王道である
①順位が下のチームを根拠なく格下と認識、舐めてかかり敗ける
②舐めてはいないが「敗けちゃいけない」的な使命感を勝手に抱き、守りのバレーとなり敗ける
上記①②にならないようにするのが指導者の役割なので、そうならないように何とかしたいと思う

1~2年生はスキルレベル上達のために猛練習、猛トレーニング
自分が如何に成長出来るか、を第一に考えて取り組む
このままだと最後まで成長しなさそうな選手がチラホラ見えてきている
大学4年間で自分を変える事が出来ない選手は社会に出ても変われない
つまり、自分を変える事が出来ないまま一生を過ごす事になる
※無責任、他責、言い訳、甘え、承認欲求の塊、ネガティブ
逆に変われた選手は今後も環境や設定、求められる条件等により、自分をアップデートし続けられ、活躍し続ける事が出来る
是非、下級生は早い段階で自分を常にアップデートし続けられる人間になってほしい

3年生は最上級生としての在り方を4年生から学ぶ
特に同年代の横のつながりが弱いため、それを確実に強化する(言いたい事を遠慮するような関係が今なので、それをぶち壊す)
どのチーム・カテゴリーでも、最上級生は下級生には強く言えるが同学年には遠慮する傾向がある
そんな事していると、本当に大事な場面で必ず失敗する
遠慮して言えなかった部分が原因で大失敗をする
そして、人生屈指の後悔をする

言いたい事を言う、それが相手にとって面白くない事でもチームのためならば妥協せずに言う
それで人間関係が崩れるような脆い関係性であれば、そんなもの最初から要らない
上辺だけの関係には何の価値もない、時間と金のムダである
「来年は3年生の人間関係が結果を決める」と僕は予想している

さらに並行して先述した「点数にならない見えない部分」を明確にし、それを強化するためにトライ&エラーしていく
そんなイメージを描いている

もちろん、上手くいかないと思うが、理想を描く事は大事
描いた理想と現実のギャップをどう埋めるか?
それが指導者の役割であり、上記を考えて実践していくのが僕の楽しみである

毎度長くなりましたが、今回は以上です

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