見出し画像

オーディション攻略法③(面接・自己PR・実技審査)

書類審査に通過したら、やっと審査員と会うことができる。ここでどれだけ自分という商品を分かってもらえるかによって、未来が大きく変わってくる。

だいたい二次審査や最終審査で行うことについて、いくつかに分けてお話していこう。

▼自己紹介(自己PR)

まずはエントリーナンバーと名前を言うところから始めることが多いだろう。

流れとしてスタンダードなのは、「エントリーナンバー◎◎、〇〇から来ました(フリーなら東京とか千葉とか今住んでいる場所、事務所に所属なら事務所名)、☆☆(名前フルネーム)です。よろしくお願いします。」
ナンバー、名乗り(☆☆です。)で一区切りして、どこどこから来ました、というのでもOK。

だいたい名乗っている間に、審査員は手元のプロフィール(オーディション用紙や履歴書)が、目の前の人かを写真と見比べている。(間違えて他の人のプロフィールを出していないか確認している。)

名乗ったら、本格的な自己PR。年齢とか特技とかやる気とかを言うのがパターンだろう。自己PRを1分でとか、3分でとか決められている場合もある。

自己紹介っていうのは、そんなに変わるものではないので、ある程度ひな形のようなものを作って練習しておくと良いとは思う。それでも頭真っ白になる人もいますが・・・

これまで私はオーディションの審査員を何度もやっているが、それとは別にいろんな事務所でディレクションとかレッスンをしている新人タレントさんたちがオーディションに通過するように、「模擬オーディション」をやることがある。まあオーディションの予行練習だ。

目線はこうしてとか、声が小さいとかいろいろアドバイスをするんだけど、やはりその人らしさが出るようにというのと、本番で緊張して真っ白にならないように。場慣れと言う意味もあるし、限られた持ち時間を最大限悔いのないように使う為だ。

自己紹介の予行練習は絶対にやっておいた方が良いとは思う。見てくれる人がいなくても、自分一人でもやってみることだ。とにかく自己PRをセリフのように暗記して、それを自分らしい言い方で言えるように。一人でやる場合は、動画を撮って見直してみるという方法もある。

あと、私が新人タレントさんに言うのは、自己PRって名前はまず滅多に変わらないし、特技とかもそんなに変わらないから、1分バージョンと3分バージョンを作っておいて、いつでも言えるように練習しておくようにと。あとは案件によって、ちょっと内容を変えたりアレンジすれば良い。

オーディションで自己紹介がある程度落ち着いてできると、そのあとの実技審査や質疑応答も少し落ち着いてできるようになるから、練習しておいて損はないと思う。

自己PRの時に、特技を披露する人とかもいる。それはそれで、アピールになるならやるべきかな。(内容にもよる。)

自分からやらなくても、自己PRの後の質疑応答とかで、プロフィールの特技欄を見た審査員から、「●●が得意なんだ。ちょっとやってみて。」と言われる場合もあるだろう。この時は、絶対にやった方がいい。恥ずかしがってたら、時間が終わってしまう。

ちなみに、特技が歌とかで、実技審査に歌がある場合は、自己PRじゃなくて実技審査の時にやればいい。とにかく自己PRの限られた時間を有意義に使うというのが一番大事。


▼質疑応答

自己PRが終わったあとか、実技審査が終わった後とか、いつ質疑応答があるかはオーディションにもよってくるが、質疑応答にはきちんと答える。当たり前だけど。

モジモジして先に進まないのが審査員としては一番困るし、イメージが良くない。分からないなら、分からないということを言った方がモジモジよりはマシ。

一番イメージが悪いのは、「できません。」という返答だろう。特技とかに書いてもいないことを無茶ぶりされて、やれそうなことを「できない」っていうのはかなりリスキーだ(手を3本に増やせとか、絶対無理なこと以外)。やれなくてもやってみるがベスト。「できません。」っていうのは、かなりのマイナスイメージだということ。審査員もやれそうなことしか言わないし。

自己PR以上に質疑応答は、審査する側からすると大事。ちゃんとコミュニケーションがとれるか、仕事のパートナーとしてやっていけるような人かを確認する作業なので。

▼実技審査

実技は、そのオーディションによっても違うので、きちんと確認しておく必要がある。例えば、歌唱審査ならカラオケ音源持参なら音源持っていかなきゃいけないし、アカペラだったらアカペラで練習しておくべきだし。
そもそも課題曲なら、課題曲を練習しておかなきゃいけないし。

演技なら、事前に短い台本データが送られてくる場合もあるし、その場で台本を渡してみんな同じだけ時間を与えてセリフを覚えてもらうパターンとかもある。事前にもらえる場合は当たり前だが、セリフは覚えていき、プラス演技プランをしっかり考えて、練習しておくべき。

事前に台本渡しているのに、審査で台本持って演技するっていうのはアウト。ま、たまにいるけどね。そんなに長いセリフならまだしも・・・
だいたい台本持ってたら、手が演技できないでしょ。演技を見たいから事前に台本渡してるんだし。

その場で渡すパターンの時も、出来る限りセリフは覚えた方が良い。ただ、複数人で合わせる芝居の時に、セリフが飛ぶほど周りに迷惑なこともないので、出来る限りというところだ。その場で渡すって時は、器量も見てるから芝居慣れしていれば短い台本ならすぐ覚えられるし、覚えていなくて手にもって芝居をしても、ちゃんと芝居をしていればある程度点数は稼げる。

あとはダンスの実技がある時もあると思うが、これは歌と同じで課題曲で振り付けも決まってるなら、きちん振りを覚えて魅せるダンスになるまで練習しておくべき。ダンスの実技があるならば、服装や靴もちゃんと踊れるようなものを用意して実力が出せるようにするべきだ。


▼まとめ(おまけ)

ざっとだが、オーディションについて私が思うことを書いてみた。また後日追記するかもしれないが、要所は押させているはず。

おまけとしては、書類審査の宣材写真で盛っていた人は写真に近いようにしてきて欲しい。本当に。女性は写真と違い過ぎることが多くて・・・

書類が通らなきゃ意味がないけど、通ったあと、ちゃんと写真と同じような人で現れてもらわないと、こっち(審査員)としては、すごくガッカリするんだよね。まあ、写真と違うっていうのは、あるあるなので慣れていると言えば慣れているけど。

あと、Twitterやインスタやブログやっている人は、書類審査後とか実技審査の合否を決める際に、記事の内容とかフォロワー数をチェックされる場合もある。もちろんオーディションにもよるけど。記事の内容は、どんな人なのか確認できるし、フォロワーが多かったりコメントされてる数が多い人だと、それなりにファンがいるのかなと、ちょっとプラスになる場合もある。


ということで、今回はオーディションについて、審査員経験から思いつくことを書いてみました。少しでも参考になることがあれば嬉しいです。次は何について書こうかな。あり過ぎて悩むところですが考えてみます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

サポートいただけたら嬉しいです。