役者になるには①
「役者」について。
役者とは演技をする人のことで、「俳優」とか「女優」と言ったりもします。
▼役者には大きく分けて「映像」「舞台」の2つの仕事がある。
役者のお仕事は大きく分けると「映像」と「舞台」に分かれています。
ですので、養成所等では「映像の演技」と「舞台の演技」を分けて教えているところもあります。
ちなみに私のレッスンやワークショップの場合は、基礎は基礎として、実際に演技をしてもらう場合にはこの二つを分けて、「映像の演技」でやってとか「舞台の演技」でと最初に伝えて演じてもらいます。
「舞台の演技」でやってと言ったのに映像の演技をしていると「映像の演技になってるよ。」と言ったりします。
実技的なことはまたいつかお話するとして、役者になりたいと思っているなら、どんな役者になりたいか「映像」系の役者か「舞台」の役者かを意識して活動していきましょう。
実際には「映像」をやりたくても「舞台」から始めたりという場合もあるでしょうし、両方やりたいという方もいると思うので、今決まっていなくても、役者というのは大きく分けるとその2つに分かれるということは意識してスキルを身に着けていってください。
▼映像の仕事
「映像」にもいろいろあり、映画・テレビ・動画配信・Vシネマとか枝葉が分かれていますし、アーティストのMVやテレビやwebのCM、再現ドラマなどもあります。いずれにしてもカメラの前で演技をするというもの。
▼舞台の仕事
「舞台」の場合は、「新劇」や「ミュージカル」や「歌舞伎」「新派」とか(古典と新劇という考え方で良いかもしれません)いろいろありますが、生でお客様を前にして劇場等で上演するものという考えで良いと思います。古典とは時代劇の意味ではありませんので、分からない方はググってみてください。
「映像」にも「舞台」にも良い部分があります。どんなところが違うのか、自分なりにきちんとまとめてみましょう。
▼技術を身に着けるには
・養成所に入る
・演出家や映画監督等が行っているワークショップに参加する
・舞台をやりたい場合、劇団に入る
等の方法があります。
技術がなくても小劇場の舞台のオーディションに合格し出演出来る機会もあると思いますが、あくまで舞台の稽古は稽古(合わせる場所)で、個人の技術を身に着けるレッスンとは別物です。合格したは良いけど、いざ稽古となった時に一人だけ技術追いつかずダメ出しばかりとなると、周りから総スカンとなりますから、技術は技術できちんと身に着けておく方がベターではあります。
実践として小劇場の舞台に出演するというのは技術を磨く一つの方法であるのは事実ですし、特に舞台系の役者になりたいのであれば、現場で体感しいろいろ覚えていくというのは良いことだと思いますが、多少の技術を身に着けてからの方が良いとは思います。
また、舞台と映像では声の大きさも変わってきますから、舞台の場合は映像以上にしっかりとした発声を身に着けておく必要はあります。
発声については、基礎からちゃんと教えてくれる劇団もありますが、客演(劇団員になるのではなく、一回だけ出演する)に基礎から教えてくれるところは稀だと思うので(声出しじゃなくて発声の基礎という意味です)、舞台系をやっていくなら発声はきちんと習得しておくべきです。
発声だけならボイスレッスン(歌ではなくて声のレッスンがあります)だけ受けるというのも一つの方法です。
あくまで「養成所」や「レッスン」は技術を身に着ける場所で、お仕事がもらえる場所ではありません。
では、お仕事に結びつけていくにはどうしたら良いのか、次回書いていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。