歌手になるには①
今回は「歌手」、「歌うことを仕事にするには」というテーマで進めていきます。
「歌手」「歌い手」「シンガー」「ボーカリスト」「シンガーソングライター」等、いろんな呼び方があります。
歌の仕事といってもいろいろありますので、出来る限り細かくお話していきたいと思います。
▼歌手には大きく分けて「ボーカリスト」と「シンガーソングライター」の2つがある。
歌手の場合、「ボーカリスト」と「シンガーソングライター」の2つに分かれます。
・「ボーカリスト」は曲を提供してもらう、自分の曲ではなく既存の曲を歌う、作詞は自身で行う場合もある。
・「シンガーソングライター」は作詞作曲を自ら行う。バンドの場合もオリジナル楽曲なので、バンドデビューしたいボーカルについてもこちらに含めてお話をしていきます。
現時点で曲が書けないという場合でも、将来的に自分の曲を作りたいという考えであれば「シンガーソングライター」についてを読んでいただくことをお勧めします。
楽器が出来なくても、曲は書けますし、書けるようになりますので、自分がどっちになりたいのかで選んで下さい。
▼ボーカリストの仕事
ボーカリストの仕事の種類は下記の通り。
① CDデビューや配信をして、ライブをしたり音楽番組に出るボーカリスト(ソロ、ユニット、アイドル等)
② スタジオミュージシャン(レコーディング系。バ ックコーラス等)
③ アーティストのライブバックコーラス(スタジオの人がやる場合もある)
④ クラブやラウンジ等の夜店で歌う(主にカバー曲を歌う。営業系とも言う。イベント等で歌ったりもします。)
⑤ 仮歌(作家がプレゼンに出す曲を歌う)
⑥ ボカロ系
⑦ ミュージカル
他にもクラシックやオペラ、聖歌隊とか、DJがいる方のクラブで歌うとかいろいろあります。
スタジオ系というかレコーディング系と、生でお客様を前にして歌うという2つにも分けたり、マイクを使うか使わないかなどにも分けられますが、
ここでは便宜上、上記の通り分けてます。
中には譜面を読めなきゃ無理な仕事もあり、それぞれ分野が違うので、詳しくは次回「歌手になるには②」で書く予定です。
シンガーソングライターの場合は、曲の良さやその人の世界観等が大切で、歌はめちゃくちゃうまくなくても、良い味、その人らしさがあれば問題ない。
でも、ボーカリストは、超超超超超うまいくらいじゃないとね(アイドルの場合は別)。
いずれにしても、ボーカリストである以上、基本的には歌が上手いというのが必要です。
ピッチが良いのはもちろん、リズム感やハーモニー。そして声質など。
そのあたりの技術関係はまた今度詳しく・・・
そして、①を目指すなら、曲は書けなくても歌詞は書けるにこしたことがない(アイドルの場合は別)。
▼シンガーソングライターの仕事
シンガーソングライターもしくはバンドでCDデビューや配信をして、ライブをしたり音楽番組に出る仕事。
シンガーソングライターやバンドの場合は、とにかくオリジナル楽曲が肝。
ボーカリストのところでも書いたが、曲の良さやその人の世界観等が大切で、歌はめちゃくちゃうまくなくても、良い味、その人らしさがあれば問題ない。
でもやはりボーカルが下手過ぎるとちょっときつい。味があるくらいまで。俗に言う「ヘタうま」までかな。
ちなみに、バンドでカバー曲しかやっていないという場合は、なかなかそれではデビューは難しい。その場合仕事にするなら、ボーカリストの④を見てもらった方が良い。
とにかくデビューを目指しているのであれば、ストック曲は最低100くらいはあった方が良い。
メジャーデビュー、インディーズデビュー、配信とかいろいろあるので、また別途詳細は書いていきます。
▼技術を身に着けるには
・ボーカル教室に通う、(ボイストレーニングとボーカルレッスンは別です。どちらも必要。)
・専門学校に行く。
・音大に行く。
ボーカル教室の場合、技術だけを磨くのであれば、しっかりした先生のところであれば良いかと思う。
ただ、腹式呼吸をきちんと教えられる人が意外と少ない。教えるのが下手な人が多いという日本語が正しいかも。
いずれにしても、あくまで技術を磨きに行くだけで、ボーカル教室に夢を持たない方が良い。
中には教えることを仕事にしている人が(レッスンプロ)多いので、レコード会社との関係なんて期待出来ない。せいぜい自分でちょっとライブをやったことがある、やっているくらい。歌唱の仕事をしたことがない人もいる。
でも、教え方さえ良ければ、そこで良いと思う。過剰な期待をするなというだけ。
ボイストレーナーによって、腹式呼吸の教え方とか、歌い方の指導法が違うので、先生が変わるとやりづらくなる。前の先生のところで培ったものをチャラにしてのスタートになる。癖がついていたらゼロからどころかマイナス(癖を取り除く時間がかかるので)からのスタートになるので、体験レッスンを受けるなどして、出来るだけ数年は同じ先生に師事した方が良いとは思うが、いまいちな先生なら変えた方がいい。
チェーン店系っていうのかそういうところは、教え方のマニュアルがあり、どの先生に教わっても同じ教え方に統一しているところなどもある。それが良いか悪いかは別として。
個人レッスンとグループレッスンなら、やはり個人の方が細かくみてもらえるが、グループはグループで刺激はあるかと思う。
そして、専門学校も卒業したら仕事がもらえるなんて甘い世界ではない。あくまで技術を身に着け、プロの先生からいろいろ教えてもらう場だ。実践的な行事を用意している学校も多いから、いろいろな経験は出来るだろう。
3月になるとレコード会社とかプロダクションの人を集めて、オーディション的なことを準備してくれる学校も多い。私もよく呼ばれて審査にいく。ただ、これもなかなか契約とかには結びつかない場合が多い。
音大についてはクラシック系なら良いと思うが、こちらも卒業して音楽の先生にはなれても、音楽で食べていける人は少ない。やはり技術を身に着ける場所だ。
いずれにしても技術はないよりあった方が良いし、最低限の技術や用語を知らないと、現場で話にならなかったりする場合があるので、どこかで勉強することは良いと思う。
では、次回からは「ボーカリスト」と「シンガーソングライター」に分けて細かくお話します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。