水曜日が消えた

映画「水曜日が消えた」を観ました。

中村倫也ファンの方がいらっしゃったら今すぐ観に行ってください……。以下ネタバレしかありませんので、未視聴・未読の方はお気をつけを。

ネタバレありますよ~~~~~~~~~~。

まず7つの人格があって曜日ごとに入れ替わる、月曜日には月曜日の僕が、火曜日には火曜日の僕があらわれるって設定からして面白さしか感じないのですが。

たまたま映画の予告を見て、主演・中村倫也ってことを差し引いてもストーリーに魅力を感じられたので衝動的に映画館へ向かったのですが、これが当たりでした。映画……1800円もかかるし、コロナもまだまだ不安だし、どうしようかな……って思われてる方、密には十分注意して、ぜひとも行ってほしいな……ほんと、行ってほしいな……。

語り手は「火曜日の僕」。眠って起きても訪れるのはいつも火曜日の朝で、乱れる室内の片付けも、週一の通院も、物の買い替えや歯医者に行くのもすべて火曜日の役目。一週間でもっとも地味でつまらない曜日だ。近くの飲食店はだいたい休みだし、ずっと行きたいと思っている図書館は永遠に休館日……。

「ひとりの自分」に戻ろうと、物心ついた頃から病院に通って検査・治療をする人生。ずっとこんな地味な生活が続いていくんだ……と思いきや、ある日、目が覚めたら「水曜の朝」がやってきた

いつもと違うテレビ番組、いつもと違う朝の音楽、いつもは閉まっている飲食店が空いていて、そして、夢だった図書館も開いている……。

私的見どころポイント①がここで、念願だった図書館にわくわくしながら入っていき、書棚の間をにこにこウキウキしながら歩いてまわる中村倫也がまあ~~~~~~~~、まあ~~~~~~~~かわいいので本当に見てください。お願いします。これはお願いです。

いつもと違う曜日を過ごせることに、最初は喜びを隠せない火曜日くん。ですが、本来は火曜日にしか生きられない僕が、水曜を過ごせているということは……?そうです、「水曜日の僕」が消えてしまった、ってことですね。

だんだん火曜日の僕は悩み始めます。

水曜日の僕が消えてしまったということは、木曜も金曜も土曜も日曜も月曜も、そして火曜日の僕だって消えてしまう可能性がある。将来的に「ひとりの僕」になるために治療してきたわけだけど、じゃあ、最終的に残れるのは「何曜日の僕」なのか?

火曜日である僕が残れる保証はどこにもない。水曜日の僕にも木曜日の僕にも、ほかどの曜日にも大事な時間や大事な人がいたはずで、「ひとりの僕」になるってことは、それをすべて奪ってしまうことになる。

果たして、僕にとって「治る」というのは、「ひとりの僕」になることなのか?それとも「7人の僕」になることなのか……?

はい。ここまで息継ぎなしで一気に書きましたよ。続きが気になりませんか?どんな終わりを迎えるか気になりませんか?気になって夜も眠れませんよね?ハイ!!!観に行って!!!近くの映画館!!!検索して!!!!

最悪、そこまで中村倫也が気にならないって方も、このストーリーの面白さや深みは絶対に観る価値あると思いますんで、ぜひ……お願い……後生だから……

ネタバレするよ~~~~~と注意書きあれだけ書いておいて何ですが、やっぱり少しでも多くの人に楽しみながら観てもらうため、核心的な部分には言及しないでおきます。次はがっつりネタバレしたnote書きます。なのでお願いだからそれまでに観ておいてね!頼んだよ!!絶対だよ!!!


この記事が参加している募集

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。サポートいただけた分は、おうちで飲むココアかピルクルを買うのに使います。