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【小規模事業所の経営者向け】採用できる“土俵づくり”30日プラン|Day 3数字苦手でもOK! PCインフラ整備が最初の一歩
数字苦手でもOK! PCインフラ整備が最初の一歩
はじめに
前回(Day 2)では、B/S・P/Lを知らずに人は雇えないというテーマで、「経営者自身が最低限の数字を理解しないと、採用コストやスタッフの給料をどこから捻出するのか計画できない」というお話をしました。
しかし、数字を理解すると言っても、そもそもPCが苦手…という経営者の方が小規模事業所には多いのではないでしょうか。そこでDay 3では、経営者がまずPCインフラを整える意義と**“数字苦手でも大丈夫”なステップアップ**について掘り下げます。
1.なぜPCインフラが“採用できる土俵”に関係するのか
業務効率が悪い職場だと、若手は嫌がる
書類が紙だらけ、手計算が多い…
面接や実習で「ここPC使わないの?」と思われると、即敬遠される
数字管理がアナログだと、B/S・P/Lを追えない
前回言ったように、数字を把握しないと給与や福利厚生の改善策が打てない
PC環境がないと、会計ソフトやエクセルで“経費推移表”を作る作業が大変
“PCが苦手な所長”がいる会社は、スタッフも成長しにくい
教える立場の経営者がPCを避けていると、スタッフもITリテラシーが上がらない
結果、“非効率で作業が遅い職場”という印象になり、応募が減る
ポイント
採用の面接で「どんなシステム使ってるんですか?」と聞かれ、PCインフラが整っていないと答えざるを得ない状況は、大きなマイナスイメージ。
2.PCインフラ整備といっても、何から始める?
(1) 経営者がまず1台のパソコンをしっかり使えるようにする
タブレットやスマホだけでは限界
エクセルやクラウド会計ソフトを最低限使いこなせるようになる
(2) スタッフ全員が使えるPC数を確保
“1台をみんなで共有”は効率が悪く、若手は嫌がる
中古PCでもいいので、最低限は揃えておきたい
(3) ネットワークやファイル共有の仕組み
DropboxやGoogle Drive、OneDriveなどクラウドストレージを活用
紙資料の山や手渡しUSBを減らすだけでも業務効率UP
ミニTips
初期費用が心配ならリースや月額制のITサービスを検討する
会計ソフトは**“使いやすいクラウド型”**を導入し、外出先からでも数字を確認できるようにすると便利
3.「数字苦手」な経営者でも大丈夫、ステップアップ法
まずエクセルで家計簿感覚の簡易表を作ってみる
売上や主な経費を入力するだけ
操作に慣れることが第一
次にクラウド会計ソフトへ移行
取引先の入金、カード支出などが自動連携されるサービスもある
手入力が減れば“数字に向き合う”時間を作りやすい
“推移表”や“月次損益”をスタッフと一緒に見る
自分だけで抱えず、簡単なグラフや表にして職員にも説明
みんなが数字を意識し始めれば、採用や定着にも好影響
4.PCインフラを整えた先に待つもの
採用ページで「クラウド会計導入」「IT化済」とアピール
若手応募者に「ここはアナログ業務ばかりではないんだ」と安心感を与える
給与・福利厚生を数字で改善しやすくなる
例えば、クラウドで収支をリアルタイム把握→余裕ができたらスタッフ待遇をアップ
スタッフがPCに慣れると、HP更新やSNS発信など次のステップへ
Day 4以降で話すHP作成も、PC環境があればこそ
まとめとして
PCインフラを整えるのは、ただ業務を便利にするだけではありません。経営者が数字を見やすく、スタッフが業務効率を上げやすい環境ができれば、**“この会社なら働きやすい”**という魅力にも直結します。
まとめ
“数字苦手”な経営者ほど、PCインフラが整っていない可能性大。一度整備すれば採用に直結する土俵が見えてくる
中古PCやクラウドサービスを使い始めるだけでも劇的に変わる例が多い
明日(Day 4)は、具体的な“経費推移表”の作り方をさらに詳しく解説し、どう採用費や給与へ繋げられるのかをお話しします。
次回予告 (Day 4)
「経費推移表を作ろう:採用予算を捻出する具体的ステップ」
(この記事は、喜多が“小規模事業所の経営者”に向けてお送りする「採用できる土俵づくり」連載のDay3です。Day4以降も、具体的な数字管理や環境整備のヒントをお届けしますので、ぜひご覧ください!)