【小規模事業所の採用ノウハウ】“若者が来ない”と嘆く前に、今の求人票で魅力伝えられてますか?|30日間投稿 Day5
“若者が来ない”と嘆く前に、今の求人票で魅力伝えられてますか?
「『うちは魅力がない』と思い込んでいませんか?
実は伝え方次第で、思わぬ人材が飛び込んでくるかもしれません。」
はじめに
前回(Day 4)では、面接の深掘りがいかに重要か、「パンは好きです」だけで終わらせない採用のコツをお話ししました。
とはいえ、実際には「若者が来ない」「応募が全然来ない」と嘆いている方も多いと思います。
そこで今回のDay 5は、「本当に若者にそっぽを向かれているのか? それとも自社の“見せ方”に問題があるのか?」をQ&A形式で掘り下げていきましょう。
Q1. 「若者が来ないのは、うちに魅力がないから?」
A1. 魅力がないのではなく、“書いていない”だけのケースが多いです。
多くの方が、給与・勤務時間・休日などの最低限の条件しか求人票に載せていません。
でも実際には「未経験OKの研修プラン」「大手では体験できない裁量権」など、小規模ならではの強みをきちんと書かないまま、「若者は興味を持たない」と決めつけている可能性が高いです。
Q2. 「具体的に、どんな情報を載せればいい?」
A2. “ビジョン”や“経営者の想い”、そして“スタッフの生の声”がカギです。
ビジョン・将来像:
たとえば「3年後に○○名体制を目指す」「税理士事務所として○○分野に特化したい」など、目標や夢をひとつ書くだけでも、応募者のワクワク感は変わります。経営者や所長の“人柄”:
「パンが好き」「毎週必ず面談をする」といった些細な情報でも、“どんな雰囲気なのか”が伝わります。スタッフの声:
「未経験だったけど3か月で基本を覚えられた」「大手では任せてもらえない仕事に挑戦できる」など、リアルなエピソードほど刺さるものです。
Q3. 「大手に行ける若手が、わざわざ小規模に来るとは思えない…」
A3. “大手に行ける人ほど、小規模の裁量や雰囲気に惹かれる”可能性もあります。
若手の中には、「大企業で埋もれるより、小規模で成長したい」という人が一定数います。
給与や福利厚生だけで判断しない層もいるので、**“うちはこういう価値を提供できる”**と明確に書けば、意外と興味を持たれるケースが。
Q4. 「スタッフの声って、本当に効果あるの?」
A4. 経営者の言葉より説得力がある場合がほとんど。
経営者や所長が「うちはアットホーム」と言うだけだと、応募者は半信半疑。
しかし、スタッフが「私は未経験でしたが、3か月で○○まで任せてもらえました」と語ると、具体的なイメージが沸きます。
Q5. 「それでも応募が来ないなら、若者のせいですよね?」
A5. いいえ。求人票の更新頻度や掲載場所、SNS発信など、まだ打つ手はたくさんあります。
求人票を定期的に更新し、新着扱いにする
ハローワークやSNS、スタッフ紹介など、複数チャネルで募集する
ビジョンを具体的な数字や事例とセットで書き直す
まとめ
若者が来ない=若者のせいと決めつけるのは簡単。でも実際には、経営者や事務所側が魅力を語り切れていないだけというケースが非常に多いです。
条件だけ並べて終わっていないか?
会社や事務所の夢・ビジョンを記載しているか?
所長やスタッフの声が載っているか?
これらが求人票やサイトに書かれていれば、「ここで働きたいかも」と思う人材が必ず出てきます。小規模だからこそ、ダイレクトに“人の魅力”“会社の夢”を伝えられるのです。諦める前に、まずは見直してみましょう。
次回予告
【小規模事業所の採用ノウハウ】ハローワークを侮って、ホントに大丈夫ですか?|30日間投稿 Day6
「ハローワークなんかで良い人材、来るわけない…」と考えている方に向けて、実は地元志向の若手や主婦層、逆指名などでうまくいく事例を紹介します。
ぜひお楽しみに!
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※この記事は、喜多が“小規模事業所”で実際に採用に携わってきた経験と、これまでの失敗談・成功例をもとにまとめています。若者が来ないと決めつける前に、まず“自社の魅力をどう伝えるか”を再確認してみてくださいね。