【小規模事業所の採用ノウハウ】面接×求人票×実技テスト、きちんと一貫してますか?|30日間投稿 Day22
面接×求人票×実技テスト、きちんと一貫してますか?
「求人票では“自由度高い職場”と書いているのに、
面接やテストでは真逆の雰囲気を出していませんか?」
はじめに
前回(Day 21)は、小規模だからこそ発揮できる“柔軟さ”を活かさないのはもったいないという話でした。
さて、ここまで求人票の作り方、面接の深掘り、実技テストの活用など、さまざまなポイントをお伝えしてきましたが、実はそれらを“バラバラ”に運用していると、結局うまくいかないケースが多いんです。
採用活動の各ステップで言っていることが違ったり、求める要素がズレていたりすると、応募者は「この会社、言ってることとやってることが違うかも…」と不信感を抱いてしまいます。
1.「求人票・面接・テスト」がチグハグになっている例
求人票では“未経験OK”と書いているが、
面接では「即戦力レベルの知識」を要求してしまう面接で“自由度高い”と言いながら、
実技テストは極めて厳しいルールに従ってやらせる(柔軟性皆無)求人票で“コミュニケーション能力重視”と書いているのに、
面接はほぼ雑談なしでテスト重視、どれを優先してるかが不明
ポイント
応募者は、求人票で受けた印象を軸に面接へ臨み、面接での話を踏まえて実技テストを受ける流れになります。その時点でギャップがあると「この会社、何がしたいのかわからない」とモヤモヤが発生しがちです。
2.なぜ“一貫性”が重要なのか
企業のメッセージが一貫していれば、応募者が安心して入社を決断できる
小規模事業所ほど、最初の印象が大きくものを言う。ブレがあると「実際はどうなんだろう…」と不安が増大
定着率にも影響。「話が違うじゃないか」と思われれば、すぐに辞められる危険性が高まる
ポイント
「求人票で自由度を強調するなら、面接やテストでも実際に“自由度を活かす内容”にする」など、メッセージに整合性を持たせることが大切です。
3.具体的に何を見直せばいい?
求人票に書いてあるキャッチフレーズを、面接で再確認
「未経験OK」「自由度が高い」「成長しやすい環境」など、実際に面接でエピソードや仕組みを説明
面接で話した内容と、実技テストの意図をリンク
「コミュ力重視なら、対話型のワークを入れる」「未経験OKなら基礎的な確認テストで十分」
採用担当同士で認識を共有
経営者・面接官・テスト担当がいる場合、事前に“どんな要素を求めるか”をすり合わせる
ポイント
どれか一つだけ力を入れても、他が全然違う方向を向いていたらズレが起きる。全体像を把握したうえで各パートを設計すると、一貫性が生まれます。
4.“面接×求人票×実技テスト”一貫事例
求人票:
「若手が自由に提案できる社風」「未経験でも3か月で基礎習得可」「コミュニケーション重視」面接:
具体的な提案例を紹介し、「自由に意見を出す社風」を体感してもらう
未経験でもOKな理由を丁寧に説明し、過去の成功例を共有
コミュ力を確認するオープンな質問をする
実技テスト:
簡単な課題(プレゼンやシミュレーション)でコミュ力を見る
“自由に発想していい”というルールを設け、柔軟性をチェック
このように、最初から最後まで同じメッセージを一貫して伝えると、応募者は「なるほど、本当にそういう社風なんだ」と安心します。
5.“中途半端な準備”が一番もったいない
面接に力を入れても、求人票が適当だと人が集まらない
良い求人票を書いても、実技テストがまるで違うスキルを要求するなら混乱を招く
小規模だからこそ、全体の統制を取りやすいはず。経営者や採用担当者が最初に「求人票・面接・テストの整合性」をチェックしておくべきです。
まとめとして、「全部を完璧にやらなければいけない」とは言いませんが、少なくとも伝えたいメッセージと実際の採用プロセスが噛み合っているかは最低限確認してください。
まとめ
小規模事業所において、求人票・面接・実技テストがバラバラの方向を向いていれば、せっかくの魅力も伝わらずミスマッチが起きやすくなります。
求人票に書いた強みを、面接でエピソードを添えて再度説明
面接で重視するポイントを、実技テストでも確認
採用担当同士(経営者含む)で“メッセージをそろえる”ことが肝
これを実践するだけで、応募者との齟齬が減り、「言ってることとやってることが違う!」と辞退されるリスクが大幅に下がるでしょう。
次回予告
【小規模事業所の採用ノウハウ】成功者の事例、ちゃんと聞いてみませんか?|30日間投稿 Day23
次回は、「成功者の事例を参考にしている?」という視点で、他所の小規模事業所がどう採用に成功したのかに注目します。真似できる部分は真似して、採用活動を効率化しましょう!
この記事は、喜多が“小規模事業所”で実際に採用フローを構築する中で感じた「メッセージの一貫性」の重要性をもとにまとめています。面接×求人票×テストが矛盾していれば、求職者は混乱するもの。逆に一致していれば、信頼感が一気に高まり、採用の成功率が上がりますよ。