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【小規模事業所の採用ノウハウ】会社の魅力説明、ハンパに終わっていませんか?|30日間投稿 Day10
会社の魅力説明、ハンパに終わっていませんか?
「“うちはこんなに頑張ってるのに、伝わってないかも…”
実は魅力を語るときに、大事な部分を省略していませんか?」
はじめに
前回(Day 9)は「“今どきの若い者”に諦める経営者こそ、まず自社の体制を見直してみよう」という話をしました。
若者が根性なしなのではなく、会社が夢やビジョンをしっかり示していないから興味を持たれないケースが多い――これが大きなテーマでした。
ところが、いざ「会社の魅力」を説明しようとすると、意外と「実は全然伝えきれていなかった…」という事態に陥ることはありませんか?
今回はその「魅力説明」の落とし穴に迫ってみます。
1.“ハンパに終わる”ってどういう状態?
特徴を一言だけ書いて終わり:「アットホームな会社です」「未経験でも大丈夫!」
前提知識がないと理解できない:「事業承継に強い事務所です」←それ、応募者にはよく分からないかも
数字や具体例がまったくない:「売上は着実に伸びています」←「どれくらい?」が見えない
要するに、応募者が“ふーん”で終わってしまうレベルで情報が止まっていると、いくら美辞麗句を並べても心に刺さりません。
「こういう点が具体的に面白い」「こう成長できる」というエピソードや数字、事例があると、グッと説得力が増すはずです。
2.「アットホームです」だけじゃ伝わらない
小規模事業所の求人票や面接でよくあるのが、“アットホーム”を売りにする文言。
もちろん悪いことではありません。でも、応募者視点だと**“アットホーム=曖昧”**に感じるケースも。
“温かい雰囲気”を具体的に言葉にしてみる:
「朝に軽く雑談ミーティングがある」「所長との1on1が月1回ある」「休憩室でお菓子をシェアしてる」…何でもいいのでリアルな情景が見えると伝わりやすい
「うちはアットホーム」だけだと、「おそらく頑張る雰囲気じゃない」と勘違いされる可能性さえあるんです。
3.専門用語を、そのまま並べていませんか?
税理士事務所なら「相続専門です」「事業承継が得意です」「月次監査を徹底」など言いたいことは多いですが、応募者がその用語を理解しているとは限らないんですよね。
用語の解説:「相続=お客様の家族の大事な想いを次世代につなぐサポート」など、初心者にも分かる言葉を添える
具体例:「年間で○○件の相続実績があり、若手でも早期に案件を担当できる」など数字やエピソードを出す
自分たちが「普通」と思って使っている用語や言い回しは、未経験の人にとっては壁になりがち。魅力を伝えるはずが、専門用語だけで終わってしまうと、結果的にハードルが高く見えてしまいます。
4.成功体験を“ストーリー”にしてみる
1年目でこれだけ成長できた:「未経験で入ったAさんが、3か月目にこんな業務を任された」
数字の裏にあるドラマ:「売上2倍になった背景には、若手が主導した○○プロジェクトがあった」
スタッフ同士の連携:「5人しかいないからこそ、全員が顔を合わせて意見を出し合える」
どれか一つでもいいので、ストーリー仕立てで語れると、応募者は「私もそんな体験がしたい」とイメージしやすくなります。会社の魅力を“事実+ドラマ”で語るのは、非常に効果的です。
5.「実は色々やってるのに、なぜ伝わらない?」と思ったら
1. 具体的に言葉で書いていない:
「頑張っていることを社外向けに説明する機会が少ない」2. 数字やエピソードを添えていない:
「『業績好調』や『社内の雰囲気がいい』だけで終わる」3. “相手の目線”を考えていない:
「業界用語や自社の当たり前が通じると思い込んでいる」
この3点を意識して、求人票・ホームページ・SNS・面接などで魅力を積極的に発信してみましょう。明確化すればするほど、“ちょっと面白そう”と思ってもらえる確率は高まります。
まとめ
会社の魅力を説明するとき、「アットホームです」「やりがいがあります」といった抽象ワードだけで終わっていませんか?
数字や具体例
スタッフのリアルなストーリー
分かりやすい言葉で初心者にも伝わる説明
こうした要素をひとつでも加えるだけで、応募者の受け取り方はガラリと変わります。
「いろいろ頑張ってるのに全然伝わらない…」という方は、まず自社の打ち出し方を少しだけブラッシュアップしてみるといいですよ。
次回予告
【小規模事業所の採用ノウハウ】大手に行ける人が、なぜ小規模に来てくれるか考えたことありますか?|30日間投稿 Day11
次回は、“本来なら大企業にも受かりそうな人材”があえて小さな事業所を選ぶ理由に迫ります。小規模ならではの魅力を、まだまだ発見できるかもしれません。お楽しみに!
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喜多の採用ノウハウまとめ
この記事は、喜多が“小規模事業所”で採用を行うなかで「もっと具体的に語っていれば、良い人に来てもらえたかも…」と痛感した経験を踏まえて書いています。読者のみなさんも、一度“どこまで詳しく言葉にしているか”をチェックしてみてくださいね。