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【小規模事業所の採用ノウハウ】未経験だから戦力外…その思い込み、捨てませんか?|30日間投稿 Day8

未経験だから戦力外…その思い込み、捨てませんか?
「『未経験は即戦力にならない』と決めつける前に。
実は“育てる”ことで意外な大化けがあるかもしれません。」


はじめに

前回(Day 7)では、「そもそも自社の強み、ちゃんと語れていますか?」というテーマで、強みがないと諦めてしまうのではなく、小規模ならではの魅力を言語化して採用に活かそう、という話をしました。
とはいえ、「強みを発信してみたところで、未経験者が来ても役に立たないんじゃ…」という疑問も残るはず。今回はそこを取り上げ、“未経験だから戦力外”という思い込みをどう捨てるか、具体的に考えてみましょう。


Q1. 「未経験=ゼロから教えないとダメ。正直、余裕がない…」

A1. “教える余裕がない”のではなく、“最初の3か月に集中投資”という意識を持つだけでも変わります。

  • 小規模だからこそ、短期集中で学んだ内容をすぐに実践に移せるメリットがあります。

  • Day 3やDay 5でも出てきたように、研修プランさえきちんと整えれば、思いのほか早く戦力になることも。

ポイント
「教える時間がない」と放置してしまえば、未経験者は当然すぐ辞めてしまいます。しかし、逆に3か月〜6か月の“投資期間”と割り切ってフォローすれば、「この会社、意外と面倒見がいいな」と思ってくれるはず。そこからロイヤルティが生まれるケースも多いです。


Q2. 「未経験者が活躍できる業務って具体的にあるの?」

A2. 事務所や会社が抱える細かいサポート業務は、意外と未経験者でもすぐ慣れるものが多いです。

  • 税理士事務所なら入力作業書類整理、電話対応、来客フォローなど

  • 小規模の他業種でも、比較的マニュアル化しやすい部分を任せるだけでも大きな助けになります。

  • 最初は小さな仕事からスタートし、徐々に難しい案件にステップアップさせるやり方が王道です。

ポイント
「全部ゼロから教えないと…」と構えるのではなく、“まずここだけはお願いしたい”という業務をハッキリ決めておく。新人も、最初に集中して覚える範囲が明確なほうが安心しやすいです。


Q3. 「正直、未経験の面接で何を確認すればいいのかわからない…」

A3. “頭の回転の速さ”や“柔軟なコミュニケーション力”をチェックするだけでも十分です。

  • 暗記テストや簡易計算テストでスピード感や理解力を見る

  • パソコン業務ならタイピングや簡単なExcel操作をその場で試してもらう

  • **面接では“前のバイトや部活の話”**などを深掘りし、どんなところで頑張ったかを確認

ポイント
専門的な知識は後からでも教えられますが、**“柔軟な考え方”や“覚えの速さ”**は人によって大きく差があります。そこを見極める工夫があれば、未経験でも充分、即戦力候補になるんです。


Q4. 「それでも本人にやる気がなかったら、時間のムダでは?」

A4. 面接や試用期間の設計で“本気度”を見極めましょう。

  • Day 4でも触れたように、「パンが好き」と言うだけの回答で終わるか、具体的に話を深掘りできるかでモチベーションを判断

  • 試用期間を設け、「お互い合わない」と思ったら早めにリリースする覚悟も経営者には必要

  • “やる気”を最初から疑うより、育つかもしれない素質にフォーカスするスタンスで臨んだほうが結局は得策

ポイント
全員が当たるわけではありませんが、未経験のほうが却って「最初に手厚く教えてもらった恩」を感じ、長く続いてくれるパターンも多いです。逆に経験者だと、前職とのやり方の違いに戸惑い、早期退職…という話も珍しくありません。


Q5. 「小規模だから教えるリソースがない…やっぱり無理では?」

A5. 教えるリソースは最初だけ集中し、あとは“自主学習”や“マニュアル化”でカバー可能。

  • 例えば「週1回は先輩との面談日を作る」「3か月間はこの業務に専念してもらう」など計画的に配置

  • OJTだけでなく、簡易マニュアルや動画学習を併用すれば、経営者がつきっきりになる必要もなし

  • 日々の業務の中で、少しずつ幅を広げるスタイルなら、負荷を分散しやすい

ポイント
「未経験者を育てる」というと大げさですが、“やってみせて、やらせてみる”を繰り返すうちに、意外とスピード感をもって成長していくケースは多々あります。いきなり全部を教えようとしないことがコツですね。


まとめ

「未経験だから戦力外」「絶対うちには合わない」と決めつける前に、

  1. 最初の3か月を投資期間と割り切る

  2. 簡易テストや面接深掘りで“柔軟性”や“覚えの速さ”を確認

  3. マニュアル化や段階的業務で育成負荷を軽減

こうした対策を取れば、未経験者でもあっという間に大化けする可能性があります。小規模の強みは“実践が早い”こと。大手より自由度が高いぶん、むしろ未経験をイチから育てられる土壌があるかもしれませんよ。


次回予告

【小規模事業所の採用ノウハウ】“今どきの若い者”に諦める経営者こそ、見直すべきことありませんか?|30日間投稿 Day9
次回は、“若者は根性がない”“すぐ辞める”という思い込みをお持ちの方向けに、実際に根性やモチベーションの高い若手もいるという事例や、採用側が変えるべき姿勢をお話しします。
ぜひお楽しみに!


バックナンバー一覧
喜多の採用ノウハウまとめ


この記事は、喜多が“小規模事業所”で実践してきた採用法をもとにまとめています。未経験だからダメ、ではなく“育てれば化ける”が本質だと思いませんか? まずは少しずつ試してみてくださいね。

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