【小規模事業所の採用ノウハウ】小規模だからできる柔軟さ、活かさずに終わっていませんか?|30日間投稿 Day21
小規模だからできる柔軟さ、活かさずに終わっていませんか?
「小規模だからこそ変化に強いのに、
その強みを採用にも活かさずにいませんか?」
はじめに
前回(Day 20)は、「人が来ないのは時代や外部環境だけの問題ではなく、社内に原因があるかも」というテーマでお話ししました。社内の仕組みや雰囲気が整っていないまま外部に責任を押し付けると、いつまでも採用難から抜け出せないというポイントでしたね。
今回のDay21は、**小規模だからこそ発揮できる“柔軟さ”**を見逃していないか、という視点です。大手との違いは規模だけじゃなく、「やりたいことをすぐに試せる」「スタッフの意見を即反映できる」などのスピード感や柔軟性が大きな武器になり得ますよ。
1.小規模の強みって、具体的にどういう柔軟さ?
意思決定の速さ
経営者や所長との距離が近いから、何か新しいアイデアがあればすぐに提案→実行できる働き方のカスタマイズ
時短勤務や在宅など、少人数だからこそ個々の状況に合わせて調整しやすいマルチな経験が積める
一人が複数の役割を兼ねる分、スタッフが多彩なスキルを身につけやすい
ポイント
こうした柔軟性は、大手では難しい部分でもあります。若手が「面白そう」「成長できそう」と感じる大きな要素になりうるんです。
2.柔軟さを“採用”に活かす方法
(1) 求人票や面接で“自由度の高さ”を明確にする
「スタッフ個々の事情に合わせた勤務時間調整を行っています」
「新しい業務フローを思いついたら遠慮なく言ってOK」
「複数領域を横断して学べる環境」
求職者が「ここなら自分の意見が反映されそう」と思えれば、応募のハードルが下がります。
(2) “実際どう柔軟なの?”をエピソードで語る
「子育てしながら時短で働くスタッフが、事務所のIT化を主導してくれた」
「先月入った新人が、SNS発信を提案→即採用で売上アップ」
そうした具体的なストーリーがあれば、**応募者は“なるほど、本当に柔軟なんだ”**とイメージしやすくなります。
3. “小規模=不安定”と思われがち…そこを覆す
一方、小規模には「不安定じゃない?」「大手のほうが安定」といったイメージがつきまといます。
だからこそ、成長性や収益モデルをある程度示すことで“不安”を払拭しつつ、柔軟性というメリットを押し出す
Day 18で触れたように、会社が伸びる見込みと一緒に語れば、「柔軟+成長」で魅力2倍になる
ポイント
柔軟性だけをアピールしても「規模が小さくて将来が心配…」と思われる可能性があるので、利益アップや事業拡大の見通しもセットで語るのが効果的です。
4.人が定着しやすいのは“柔軟な職場”
ライフステージが変わっても働ける(結婚、出産、介護など)
得意分野を活かしてどんどんチャレンジできる
失敗してもすぐリカバリーできる体制がある
大手は制度こそ充実しているかもしれませんが、部署や階層が多くて意外と融通が効かなかったりします。小規模だからこそ融通が効くという点を、採用時に伝えない手はありません。
5.結局は“採用で柔軟さをどう見せるか”
求人票に“具体的にどんな柔軟措置があるか”書く
例:在宅週1OK/時短実績あり/アイデア提案制度あり面接で“過去の実例”をエピソードで伝える
「スタッフがこういう提案をしてくれて、すぐ導入しました」など入社後のフォロー計画も柔軟
個人の成長スピードに合わせ、業務を調整するなど
ポイント
小規模の魅力である柔軟さを“具体例+数字 or ストーリー”で示すことで、応募者は安心感とワクワク感を得やすくなります。
まとめ
「小規模なんで…」と遠慮してアピール不足になっていませんか? 実は柔軟性こそ小規模の大きな武器です。
意思決定が早い
勤務形態や業務内容をスタッフ個々に合わせられる
新しい提案がすぐ採用される土壌がある
こうした環境は、大手では得にくいメリットです。
大手を選ぶ求職者が多いのは確かですが、柔軟性を強みにし、将来性とセットでアピールできれば、「大きな会社より、この小さな事務所で挑戦したい」と思ってくれる人も意外と多いものです。
次回予告
【小規模事業所の採用ノウハウ】面接×求人票×実技テスト、きちんと一貫してますか?|30日間投稿 Day22
次回は、採用活動における面接・求人票・テストの一貫性を見直すテーマです。どれか1つだけ頑張っても、バラバラなメッセージになっていないかをチェックしていきましょう。お楽しみに!
この記事は、喜多が“小規模事業所”で実際に採用活動を経験し、「小さいからこそ融通が効き、意外と若手が入りたいと言ってくれるんだな」と感じた事例をベースにまとめています。小規模だからと言って卑下せず、むしろ“柔軟さ”を武器に採用を成功させませんか?