見出し画像

【小規模事業所の採用ノウハウ】大手に行ける人が、なぜ小規模に来てくれるか考えたことありますか?|30日間投稿 Day11

大手に行ける人が、なぜ小規模に来てくれるか考えたことありますか?
「優秀な人は大企業に行く…本当にそうでしょうか?
むしろ、小規模だからこその魅力に惹かれて来るケースもあるんです。」


はじめに

前回(Day 10)は、“会社の魅力説明をハンパに終わらせていないか”という視点から、数字や具体例の大切さをお伝えしました。
ただ、そうは言っても「ウチに来るような優秀な人なんて、そもそも大企業に行けそうだし…」と、どうしても思ってしまう方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、「大手に受かりそうな人材」があえて小規模事業所を選ぶ理由を深掘りしてみます。


1.大手=絶対的なゴールではなくなっている

一昔前は、“少しでも大きな会社に入るほうが安定・有利”という価値観が一般的でした。
しかし最近は、

  • 大手で得られる経験に魅力を感じない

  • ベンチャーや小規模で裁量のある仕事がしたい

  • 働く場所を自由に選びたい
    という若者や中途転職者が増えています。
    大手志向は今でも一定数いますが、**「あえて小さい会社で挑戦したい」**という声も意外とあるんです。


2.小規模だからこそ味わえる“面白さ”

大手では一部の歯車になりがちな業務も、小規模なら幅広い業務にチャレンジできます。

  • 提案が即通る:経営者や所長との距離が近い

  • 成果を実感しやすい:メンバーが少ないから、自分の動きが全体に影響する

  • 一人が複数役を担うため、成長スピードが速い

こうした“やってみたい”欲求に応えられるのは、大手より小規模の強みです。意欲的な人ほど、むしろ「早い段階からいろいろ任せてくれる会社のほうが楽しい」と思うもの。


3.“経営者の想い”や“ビジョン”に共感してくれる人がいる

前回(Day 10)も触れたように、ビジョンを明確に語ることは大事。
大手ほどネームバリューがなくても、「3年後に○○を目指しています」「税理士事務所だけど、ITを活用して新サービスを作りたい」などの想いに共感し、「ここで自分の力を試したい」と考える人は意外に多いんです。
大手で埋もれるより、小規模で経営者と近く、一緒に会社を作り上げる感覚を味わいたい――そんな意識を持った優秀な人材が、実際に小規模事業所を選ぶケースは珍しくありません。


4.大手を蹴って小規模に来てくれた“実例”はあるの?

喜多が見てきた中でも、大手内定を取ったが辞退し、小規模を選んだ人の例はいくつもあります。

  • 自分の提案がすぐ反映されるのが面白い

  • 所長や先輩がマンツーマンで育成してくれ、成長が速い

  • “若手でもリーダーになれる”というビジョンにワクワクした

要するに、**「大手=安定だが伸びしろが見えにくい」「小規模=可能性と裁量が大きい」**という比較で、小規模を選ぶ人が一定数いるということです。


5.経営者がやるべきことは“魅力を伝える準備”

  • 1.ビジョンや将来像をハッキリ言語化
    「規模は小さいけど、○○を目指しています」「スタッフ○名で、年○回の勉強会を運営中」など

  • 2.具体的な成長ステップを提示
    「1年目にはこれ、2年目にはここまで任せる」など、キャリアパスも大手に負けないくらい明確に

  • 3.面接や求人票で“裁量”や“アイデア歓迎”を強調
    大手との差別化として、小規模だからこそ任せるスピードが早いとアピール

大手を蹴ってでも小規模に来てくれる人は、経営者や所長のビジョンをリアルに感じたから。だからこそ、採用の段階でしっかり熱意を語ることが重要になります。


まとめ

「大手に行ける人が、わざわざ小さい会社には来ないでしょ」と思い込んでいると、せっかくのチャンスを逃す可能性があります。

  • 大手では得られない“幅広い経験”や“やりがい”

  • 経営者と一緒に会社を作り上げるワクワク感

  • 成長スピードの速さ
    こうした小規模ならではの魅力を明確に示せば、大手内定者でも「こっちのほうが面白そう」と思ってくれるかもしれません


次回予告

【小規模事業所の採用ノウハウ】採用費ばかりかけて、肝心の面接がおろそかになっていませんか?|30日間投稿 Day12
次回は、「有料広告や紹介に費用をかけたのに、面接で見極められず採用ミス…」といった失敗談を中心に、面接の本質を再度見直すお話をします。
お楽しみに!


バックナンバー一覧
喜多の採用ノウハウまとめ


この記事は、喜多が“小規模事業所”で採用を行う中で経験してきた実例をベースにまとめています。「大手に行けるような人材なんてウチには来ない」と諦めず、むしろ小規模の強みを大胆にアピールしてみると、意外な人材が応募してくれるかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!