見出し画像

【小規模事業所の採用ノウハウ】ハローワークを侮って、ホントに大丈夫ですか?|30日間投稿 Day6

ハローワークを侮って、ホントに大丈夫ですか?
「“ハローワークでは良い人なんて集まらない”と、最初から決めつけていませんか?」


はじめに

前回(Day5)では、「若者が来ない」と嘆く前に、まずは自社の求人票で魅力をしっかり伝えられているかを見直そう、という話をしました。
とはいえ、そもそも「ハローワークなんて期待できないから、どうせ意味ない…」と思い込んでいませんか?
そこで今回のDay6は、「ハローワークを侮るのは、もったいないかもしれませんよ?」という視点で、Q&A形式で話を進めていきます。


Q1. 「ハローワークで本当に若手なんて来るの?」

A1. 意外と“地元志向”の若い人は、こっそりハローワークを見ているものです。

  • 大手求人サイトを使わずに、最初から「地元で働きたいし…」という人も多い

  • 専門学校や大学の就職指導で、「ハローワークも見てみなさい」と言われるケースもある

ポイント
「ハローワークは年配の方や無職歴が長い人ばかり…」というイメージは、実は一昔前かもしれません。地域に根差した仕事を探している若者も一定数います。


Q2. 「でもハローワークは無料でしょ? 無料=質が低いってことでは?」

A2. 質が低いかどうかは、“使い方”次第です。

  • 無料だからこそ、小規模事業所でも気軽に募集を出せる

  • 窓口に足を運んで「こんな人が欲しいんです」と具体的に相談すれば、担当スタッフが“逆指名”してくれることもある

ポイント
ただ“求人票を出すだけ”で放置するのはNG。こまめに更新し、“新着”扱いにして目立たせたり、ハローワーク職員に具体的な要望を伝えたりするのが成功の秘訣です。


Q3. 「逆指名って、何ですか?」

A3. ハローワークの相談員が、あなたの事務所に合いそうな人を“逆に紹介”してくれること。

  • 「○○の経験がある方が来所してますけど、いかがですか?」と声をかけてもらえる

  • 担当スタッフと仲良くなっておくと、ピッタリの人材を紹介してくれる可能性が高まる

ポイント
小規模の事業所ほど“応募数が少ない”という悩みがありますが、ハローワーク相談員を味方につけると、思わぬ良い人材をマッチングしてくれることがあります。「求人を出しっぱなし」にしないで、積極的にコミュニケーションを取るのがコツです。


Q4. 「それでもハローワークで応募が来ないんですが…?」

A4. まずは“求人票の内容”と“定期更新”を見直してください。

  • Day5でも触れましたが、会社や事務所の魅力・ビジョンを書いていますか?

  • 未経験者や若手に向けて、「こんな育成をします」「こんな面白さがあります」と具体的に提示できているか再点検

  • 月1回でも更新すれば、検索結果の上位に表示されやすくなります

ポイント
「無料だから放置」「どうせ無理」と諦めて何も書かない状態だと、そりゃ来ません。有料サイトと同じくらい真剣に求人票を作り込み、こまめに更新してみましょう。


Q5. 「若手がハローワークを使うイメージがない…本当に来るの?」

A5. “大手サイトにない案件を探している”若手が一定数います。

  • 大手求人サイトでうまくいかなかった、地元志向が強いなどの理由で、あえてハローワークを頼っている

  • もちろん全員が若いわけではありませんが、家庭の事情で地元に残る人初めから大企業には興味がない人が、意外と応募してくるケースもある

ポイント
「若手=大手サイトばかり」ではありません。条件さえ合えば(例:自宅から近い、やりたい仕事がある)、20代でもハローワークを使うという現実があります。


まとめ

「ハローワークはダメ」「無料だから質が低い」と思い込んでいませんか?

  • 相談員とのこまめなやりとりで“逆指名”が期待できる

  • 求人票を定期更新すれば、新着として目に留まりやすい

  • 会社や事務所のビジョン・魅力をしっかり書けば、若手や主婦層など意外な掘り出し物が来る可能性もある

小規模事業所ほど、いろいろな採用チャネルを試してみる価値があります。ハローワークを“侮る”のは、もったいないかもしれませんよ。


次回予告

【小規模事業所の採用ノウハウ】そもそも自社の強み、ちゃんと語れていますか?|30日間投稿 Day7
「小規模だからこそ強みが分からない…」という悩みを抱えている方に向けて、自社の良さを言語化するためのステップを紹介します。
お楽しみに!


バックナンバー一覧
喜多の採用ノウハウまとめ

※この記事は、喜多が“小規模の税理士事務所”で採用担当をしてきた経験に基づいています。若者や未経験者が「大手に行くとは限らない」と気づけば、ハローワークも大きな可能性を秘めているかもしれませんよ。

いいなと思ったら応援しよう!