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[北白川/町の風景] ざっくり白川通を縦断(1)

#左京区 #北白川  #白川通  #今出川通  #御影通  #哲学の道  #大文字山

「北白川まかせろ!不動産」は京都市左京区北白川のあえてごくせまい範囲にフォーカスして、研究員たち(街の人)が日々遊び暮らすなかで感じたことや発見したことなど、地べたからの超スーパーローカル情報を発信しています。

北白川文化研究員の綿野(北白川歴5年)です。
今回から数回にわけてメインストリート「白川通」をざっと紹介しながら北白川の街を眺めてみようと思います。北白川に来たことある人も、そうでない人もぜひ一緒にお散歩気分でお付き合いください。


黄色で囲った部分が「白川通り」


まずは白川通りと東西に走る今出川通りの交差点から 🏃💨

<白川通・東側(1)>
・哲学の道(遊歩道)
・石山丈山旧跡詩仙堂 道標(石)
・アンジュール桃の木(ベーカリー)
※2023年12月閉店
・喫茶とパン do.(ベーカリーカフェ)
・ 喫茶ドセイノワ(喫茶店)
・ ハッピーハウス(謎)

白川通 東側①

・哲学の道(遊歩道)
北白川といえば「大文字山(如意ヶ嶽)」と「哲学の道」まっさきにイメージされる方も多いのでは。「哲学の道」とは京都大学教授の哲学者・西田幾多郎が思索に耽った散歩道であることがその名の由来。春には桜並木、初夏は蛍が飛び交います。

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・石山丈山旧跡詩仙堂 道標(碑文)
もうひとつ是非チェックしてほしいのが「石山丈山旧跡詩仙堂 道標」。
江戸時代の文人で作庭家の石山丈山の碑文。京都市内の街中のあちこちにこういった碑文はたくさんあります。「道標(みちしるべ)」とあるけれど、ここから北上すること2キロ先にある一乗寺の「詩仙堂」(鹿おどしが有名)への案内板のようです。スマホもGoogleマップもない時代はこうした道案内が旅人の助けになったのでしょうか。道標という言葉はよく使いますが、道路標識でないものをこうやって目印にしたことはあまりないので新鮮です。

石山丈山旧跡詩仙堂 道標

・アンジュール桃の木(ベーカリー)※2023年12月閉店
・喫茶とパン do.(ベーカリーカフェ)

アンジュール桃の木

つづいて飲食店が並ぶゾーンです。北白川はパン屋さんが多いのですがそのうちのひとつ、ベーカリー「アンジュール桃の木」。残念ながら昨年12月で閉店しましたが、かれこれ30年近く営業されてきたのだとか。先日は京都芸術大学キャンパス入り口に進々堂がオープンしたと思えば、同じく50年近く営業してきた「ドンク北白川店」も移転。なにやら北白川のベーカリー事情が大きく変化している今日この頃…。アンジュールのウィンナーパンがジューシーで大好きでした。

喫茶とパンdo.

数件となりの「喫茶とパン do.」はこだわりのパン屋さん。ハード系のパンが特に充実してます。すこし苦手だったライ麦パンの酸味にわたしが開眼できたのは、ここの”サワードウ”のおかげ。ちなみに以前販売してた「あんバターフランス」が好きで、「もう作らないんですか?」と尋ねたところ「前にもあんバターのこと聞いてくれましたよね?」と何度も確認してたことがバレててちょっと恥ずかしかったです(本当につくらないのかな?と間を空けて質問してました)。覚えられていないだろうと思ってても、意外と店員さんはお客さんの顔を覚えているのかもしれないですね。

よく行っていたお店のクローズはもちろんショックだけど、それまであったメニューのひとつがなくなることもひとつの別れですよね。すべての物事は変化しているので仕方ないことですが、せめて「喫茶とパン do.」の”あんバターフランス”や「アンジュール桃の木」の”ウィンナーパン”のことはここに記しておきたいと思います。
みなさんも思い出の今は亡きお店やお気に入りのメニュー、ありますか?

・ 喫茶ドセイノワ(喫茶店)
このブロック、昨年オープンした「喫茶ドセイノワ」にも触れたいところ。静かで落ち着いた空間に光の入り方がとても好きです。
ひとりで何か書き物をしたい時とか、友だちとくるならヒソヒソ話が似合う、そんなお店です。

・ ハッピーハウス(謎)
ネーミングのパリピ感に反してだいぶ長いことガランドウの空きスペースのようです。ちょっとした謎空間。だれかここを再びハッピープレイスにしてくれませんか?

ちなみにハッピーハウスの角を曲がったところの掲示板に貼られてるポスターもずっと気になってます。

掲示板にご注目。よくみると・・・
誰???

ダンブルドア校長??情報求む!

<今出川北白川交差点・西側①>
/// 三友居(仕出し弁当)
/// 京屋(靴屋)
/// アンダースロー(劇場)
/// 大国屋(閉店)

白川通 西側①

つづいて西側もチェックしていきます。

・「三友居」(仕出し弁当)
角の仕出し弁当「三友居」。ご縁がなさすぎて毎朝素通りしてますが、調べたところ京都の茶人でその名を知らない人のいない出張茶懐石の名店だとか。店内で食べるのではなく懐石などを茶席に仕出しをしている老舗のようです。中国の詩人・白居易の詩の「琴、酒、詩は人生における三つの友である」という一節に由来し、「音楽と文学、酒」、すなわち人生を豊かに楽しめる料理を提供したいという創業者(現会長)の思いがこめられているとか。素敵ですね。

・ 京屋(靴屋)
こちらも入店したことはないけれど、店頭にならんでいたゴブラン織風のスリッパがかわいすぎて購入しようか悩んだことはあります。こういうお店で掘り出し物を探すのって楽しいですよね。

・アンダースロー(劇場)
北白川に住みはじめて贅沢だなと思ったことのひとつが、京都に拠点を置き国内外で評価される劇団・地点が運営する稽古場兼劇場「アンダースロー」にすぐ行けること。
廃墟同然だった元ライブハウスを自分たちでリノベーションした空間デザインも劇場の大きな見どころのひとつ。ぜひ一度観劇がてら中を見ていただきたいです。

上演後、客席とロビーを隔てていたカーテンがサーっと開け放たれ、劇団主宰の三浦さんが作ってくださった(たぶん)お料理が振る舞われ、お話しながら作品のことを語り合える場へと一変する、その場の使い方もさすが舞台芸術の方達だなあと唸りました。さらっと場の使い方をかえてしまうのが衝撃的でした。一通り宴が終わると、軽やかに自転車で帰っていく劇団員の方々の姿。さっきまで舞台上で圧倒していた演劇空間の非日常と劇団員たちの日常がすーっと街に溶けていくのも込みで「それが演劇なのか」と思ったり。
また、海外公演が多い地点が世界各国で食べてきたお料理を提供する飲食店「タッパウェイ」も昨年この近くにオープンしましたね。このエリアの文化度を上げてくれる貴重な存在です。

「タッパウェイ」

というわけで初回は一旦ここまで。あくまでわたし視点の紹介でしたが、ご近所さんの「あそこも調べて欲しい!」「ここもおすすめ!」など、みなさんの声もよかったら聞かせてくださいね。

北白川まかせろ不動産では一緒に遊びながら町を研究してくれる研究員候補生も随時募集中。「やってみたい!」「興味ある」という方はぜひここから気軽に連絡ください。

北白川文化研究員no.2 綿野かおり
北白川歴5年

📣 地べたからの超スーパーローカル情報発信中 🐕 
▼Instagram 「北白川まかせろ!不動産」
▼公式サイトCONTEMPORARY COCOON ROOM702

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