【食エッセイ】今治の老舗食堂で朝飯!
早起きした朝は、松山の隣町、今治で日の出を拝んだ。
俺は星や日の出を見るのが好きで(天文学的な知識は全くない)、機会があれば日の出を見に出かける。
そんな本日も、とってもありがたくてありがたくて、平伏してしまいそうな日の出を見させていただいた。
日の出を拝んだ後は、日々の荒んだ顔が嘘のように浄化され、多分とても優しい顔になっている(ハズ)。
しばらく、ぼ〜っと日の出を見たら。
腹減りますよそりゃ。
早速、グーグルさんにて朝飯の食えそうな場所を探す。モーニングで食パンといくか、はたまた納豆、鮭、海苔の和食でいくか。
そんなことを考えていたら、朝からやっている食堂を見つけた。祝日だけどやってるか、一抹の不安にかられながらも向かってみる。
お、暖簾がでている。よしよし。駐車場が見当たらなかったから、適当なコインパーキングに停めて、突撃。
“かねと食堂”さん。調べたら、創業は明治25年(1892年)頃とのこと。年季の入った外観が最高じゃないの。
ガラガラと引き戸を開けると、すぐに気持ちの良い女性の声が迎えてくれる。外観と違って、中は広々とし、年季は入っているが、清潔感がある。
あんまり、店内の写真をバシャバシャ撮るのは気が引けて、写真は一枚だけ。
丼物から蕎麦うどん、中華そば、オムライスまでメニューは多数だ。
常連らしき人が次から次にくる。注文を盗み聞きすると、麺類に単品でいなりを付ける方がおおい。それにしても、かなり年配の方までよく食べる。
俺は、カレー南蛮そばを推していた口コミが気になって、カレー南蛮そばにいなりをつけて。
しばらくして着丼。
みるからに、定食屋のカレー南蛮がきた。しかも、お肉もたくさん。嬉しすぎる。
一口啜る。しっかりとしたスパイシーなカレーに出汁の風味。旨すぎるだろ。蕎麦はやや太めで柔らかめ。めちゃうまい。
確実に汁まで飲み干してしまうやつだ。続いて、いなりがきた。
絶妙な味加減。濃すぎず、酸っぱすぎず、甘すぎず。そして、一個でもボリュームが結構ある。これまた最高だな。
愛媛の稲荷は東京の俵形と違って三角だ。一個でも結構ボリュームがある。
結局、汁まで飲み干して、大満足な朝食となった。
まだまだ、これからも末長く続けてもらいたい素敵な食堂だった。