レース備忘 2025.2.15/16(クイーンC・京都記念・共同通信杯)【教育系競馬予想】
クイーンC
予想ふり返り
予想区分はBだった。スライビングロードの単とショウナンザナドゥとの馬連・ワイド。
今週最大の疑問が、なぜこのレースの勝ちタイムが1分32秒2という途轍もない時計になったのかということだ。ペースは45.7-46.5だから、まあハイペースで流れたと言える。
先週 東京新聞杯1600芝 1分32秒6 46.1-46.5
土曜 1勝クラス1600芝 1分33秒5 47.0-46.5
クイーンC1600芝 1分32秒2 45.7-46.5
日曜 2勝クラス1600芝 1分33秒9 48.0-45.9
3勝クラス1600芝 1分34秒0 47.6-46.4
土曜のこの結果を見た時点では先週より明らかに高速化したのかと思っていたが、マイル戦の結果だけを抽出してみると、そうでもない。ただ、共同通信杯の1分46秒0も相当価値の高いタイムだ。それでもクイーンCの、牝馬がこの時期に出した1分32秒2には劣ると思う。このタイムはおそらくクイーンC史上最速で、メジャーエンブレムが記録した1分32秒5をさらに上回る、驚異的な時計だ。仮に先週とそこまで馬場状況が変わっていないとすれば、古馬重賞を上回る時計レベルだったと言うことができる。
ルメールは、レース後、エンブロイダリーの持続力をほめていた。とは言え、前走も1400のスローペースで後方から33秒1の脚を使っているから、瞬発力勝負も辞さない。かなりレベルの高い馬だ。ということで、エンブロイダリーは私の中で今年の桜花賞候補筆頭になった。あとは関西への輸送や環境面の変化、右回りがどうかだけだ。
エンブロイダリーの父はアドマイヤマーズで、3歳春までは特に世代で他と一線を画する競争成績を残した。母の父クロフネは当時2000mの毎日杯で1分58秒台、NHKマイルカップを勝利した芝の時計勝負にも対応した名馬。3歳春のこの時期にこのタイムで東京マイルを走れたのは、血統的にも下地があったのかもしれない。
・スライビングロードの狙いは良かった。時計が想定より速すぎたが、掲示板には来ているし、まずまずの力は見せた。
・相手をショウナンザナドゥとしたが、輸送などの懸念が示されていたし、自分の中でも迷いがありつつの選択だったので、しぼりすぎたかもしれない。割れている状況だったから、2~3点の馬連(かワイド)にするのがベターであったか。
各馬短評
2着 マピュース 赤松賞のレベルが心配されたが、問題なかった。着を外したのがアルテミスSのみだが、これがスローの上がり勝負で前有利の展開だったのでむしろこちらを参考外とした方がいいのかもしれない。
3着 エストゥペンダ フェアリーSに続いてハイペースを後ろから回す競馬で3着。これを続けている間はそんなに怖くない。3連系でだけおさえておけばよい馬となる。
4着 コートアリシアン ようやく五分にスタートしたので、ここからは馬券の候補にあがってくる馬となる。新潟2歳Sでは勝ち馬に差し返されたが一旦は勝勢にあった競馬。ただG1で勝ち負けとなると厳しそうである。
7着 ロートホルン・8着ティラトーレの負け方を見ると、エンブロイダリーがいかに強かったかがわかる。
洛陽S
予想ふり返り
予想区分はA。セッションの単勝。
・セッションはプラス10キロ。休み明けのような雰囲気があるというコメントを日曜日になってから見た。太かったんじゃないかと思いますね。やめておいた方がよかった。反省です。でも元々ムラ駆け傾向だからこれで一気に人気を落とすようならまた穴をあけるところも見られるのではないかと思います。
各馬短評
1着 ロジリオン 重賞で惜敗を繰り返している馬がリステッドで58キロ背負わされてここでもまた惜敗だろうと高をくくっていたのだが、鮮やかに勝ちきった。初の右回りも怪しんでいたのだが、問題なかった。というか、右回りの方が一押しが利くのかもしれない。
共同通信杯
各馬短評
1着マスカレードボール 強かった。ホープフルSの際は輪乗りの時に「変なことをしていた」という独特の表現で精神面での問題が示唆されていたが、ここであっさりと立て直したことは先行きを明るくした。東京が向くのではないかという印象はある。祖母にビハインドザマスクがいる母系からは、マイル以下向きではないかという懸念も。皐月賞直行かと思われるが、コーナー4つの2000で耐えられるのかという心配がある。人気を吸ってくれる馬になるかもしれない。
2着カラマティアノス 完敗だったかもしれないが、とても良い馬だなと思った。初の一線級との戦いで、内々からロスなく進められる利があったとは言え勝ち馬を上回る上がり3F。左回りでの好走が続いているが、唯一の右回りである中山での未勝利戦3着を振り返ってみると、コーナーでそれなりにポジションを押し上げて最後まで迫る脚を使えている。常にそこそこに来続けるタイプのように見える。皐月賞の穴候補ではないか。
3着リトルジャイアンツ 父がトーセンラー、母の父がアドマイヤジャパン。小倉や福島なんかを主戦場にしていそうなこの血統がクラシックを志向するこの舞台でも3着に。1800ではエンジンが掛かりきらないとかでダービーを目標にしたローテで進めるようだが、もう少し前につけて今と同じような脚を使えるなら楽しみが広がる。
4着ネブラディスク 今日のところは及ばなかった。キャリア一戦の馬だからまだまだこれから。
5着サトノカルナバル 意外に伸びなかった。初距離なのでねえ。東京の1400を使った後に函館2歳Sに進んだのを当時意外に思っていた。その函館では勝てたものの、このローテが結果的にこの馬のキャリアを苦しめることになるんじゃ…
8着レッドキングリー 力んで走っていたし、東京スポーツ杯2歳Sの際にルメールから出ていたコメントの課題は解決されていない。その上今回は「ノドが気になった」というレース後コメントも。時間がかかるか?
京都記念
今年の上半期の重賞では6・7歳馬が穴をあけるだろうという見立てを昨年末の有馬記念後に上げていた。

じゃあここでヨーホーレイク買っとけよ、って話なんですが、ここで買う気にはならなかったですね。単勝も950円しかついていないし。まあこういうことが今後も起こり続けそうな感じがあるってことだ。
ソールオリエンスとタスティエーラの二頭が5歳世代の不安定さを表す代表馬、4歳世代も、この間ダノンデサイルが格好をつけたとは言え、無双するような実力ではないと考えている。ただし4歳牝馬はそこそこレベルが高いと思っていたので、ここでのチェルヴィニアの惨敗は気になる。馬場が合わなかったか? 終始動けていないというわけではなくて4角に向けてポジションを押し上げていくところまではよさそうだったのにそこでパタッと止まってしまった。この後は海外挑戦だから、ひとまずそこでの走りなども見てから今後の扱いを決めていくしかないだろう。
3勝クラス報告
2.15銀蹄S(東京ダ1400)コンクイスタ B
スタート後のとりつきよく、先行競馬。ペースは恵まれた。中央再転入後のダートの成績は安定している。レベルは低めに感じた翌日の同距離のリステッドを上回るタイム。クラス慣れすれば走ってきそうだ。
2.15飛鳥S(京都芝2000)ウエストナウ B
ブリンカーが効いて集中できたとのこと。距離はマイルよりこのくらいの中距離が合いそうだ。前走で減った馬体重も戻して、まずは順当の勝利。レース選択がカギになっていきそう。気性の成長もほしい。
2.15下関S(小倉芝1200)マイネルレノン C
32.2-35.6の超前掛かり。この馬の位置したポジションが絶好だった感じがある。前の馬はかわし、後ろの馬からは届かない、と言うような…
2.16雲雀S(東京芝1600)レディントン C
ペースは遅い。レベルの低い匂いがする。外からの差し馬が脚を伸ばせず、内々を回っていた1・2着馬がしぶとく残る。全体タイムもメインレースのクイーンCより2秒近く遅い時計。
2.16バレンタインS(東京ダ1400)※リステッド
1着ロードエクレールは3年ぶりの勝利。前日の3勝クラス銀蹄Sよりも遅い時計。レベルは疑問。2着ウェイワードアクトは4角でスムーズさを欠き、直線でもう一度伸びてくる。手前の替え方が下手だった模様。エミサキホコル、モズミギカタアガリ、このあたりもOPではもう一歩足りない勢力か。5着サルヴァトーレの追い込みもそこそこといった感じで、全体的に将来性を強く感じる馬が少ない。
2.16北山S(京都ダ1800)コンティノアール B
決まり手は行った行っただが、5Fは61秒6でそこそこ流れているし、それ自体は問題ない。2番手追走から前に競りかけ競りかけ直線半ばで追い落とす。消耗戦に強そうなイメージで、切れる脚があるかは微妙。過去の成績を見ても、先行できた時の着順がよい。
2.16北九州短距離S(小倉芝1200)※リステッド
キタノエクスプレス勝利。33.9-34.6。何の変哲もないレースだった。2着馬のロードフォアエースが5戦連続1番人気で芝1200全連対の戦績。今日は確勝を期して小倉のリステッドを使ったのかもしれないが、ちょっとフォームがバラバラしたところがあるようにも感じた。
予想通算(2025.1.5~)
予想区分A 4戦0勝 的中率.000 回収率0.00%(今回外れ)
予想区分B 12戦2勝 的中率.167 回収率172.0%(今回外れ)