2024 アルテミスS 出走登録馬の勝ち上がりをチェックしてみた【教育系競馬予想】
言わずもがなかもしれませんが、( )内は父名です。
1、カムニャック(ブラックタイド)
母の父サクラバクシンオー。ブラックタイド×サクラバクシンオーは、キタサンブラックと同じ配合。三代母にオークス馬ダンスパートナー。90年代以降の競馬ファン垂涎の血統構成だ。
新馬戦は2000mで、2000を使ってきたのはこの馬のみ。スタート後わざわざ下げたところからすぐに外外を回しての追走を騎手が選択したあたり、能力を信頼されているのだなあと思った。
しかもそのスタートはポンと出ていたし、ラストは仕掛けられただけで3馬身半差の圧勝。フットワークも素晴らしい。本命候補だろう。
2、キョウエイボニータ(イスラボニータ)
恐らく人気がないと思うが、しぶとく走っている。東京1600が向くのかという根本的問題はあるが、自分の力だけは出してくれそうな現状だ。
3、クレオズニードル(ファインニードル)
大外を通って差しきった新馬戦の内容は、中山での勝ちっぷりとしては力強かった。大外を豪快に回したのは小器用に内々から詰められないからで、意外に東京の方が向くかもしれない。
4、ザラタン(キズナ)
レースぶりや勝ちっぷりからは他との抜きん出た差を感じなかった。ここでは苦戦しそう。
5、シホリーン(モーリス)
二代母にフサイチパンドラ。
新馬戦が超高速だった9月の中山で2歳レコードの2着。2戦目同舞台でしっかり勝ち上がり。レースセンスが感じられる馬で、ここでも好位からの競馬が可能だろう。馬券圏内は大いに期待させる。
6、ショウナンザナドゥ(キズナ)
京都の高速馬場でのレースとは言え、勝ち上がった未勝利戦の内容はタイムも含めて素晴らしかった。あまりにも一気に相手が強化されるのが懸念材料。
7、ブラウンラチェット(キズナ)
中山1800を非常に上手に走った。既走馬のようなレースぶり。東京での爆発力がどうかは何とも言えない。
8、マイエレメント(エピファネイア)
新馬戦は、仕掛けられてからの伸び脚素晴らしく、完勝の強い内容だった。時計はまだ詰められるだろう。新潟と東京も類似性は高いコース。当然のごとく有力。
9、マジカルフェアリー(サートゥルナーリア)
小倉→新潟の転戦で新潟2歳S4着に入ったのは素晴らしい。ただ、新潟2歳Sの内容は上位二頭がやや抜けていて3着以下の印象が薄いレースだっただけに、ここでの強調材料には乏しい。
10、マピュース(マインドユアビスケッツ)
ヨコの比較にはなってしまうが、マイエレメントに比べると全体時計も遅く、末脚のキレもやや劣る印象。最後は外によれながらゴールイン。このあたりまだ上積みがあるとも言えそうだが。
このレース3着だったズットマツモトという馬の名前が気になっている。
11、ミストレス(キズナ)
前走の快勝は減量騎手器用による4キロ減が大きな味方となったことが否めないだろう。そうだとはしても、一旦後ろを引きつけてからもう一度伸びたレースぶりなどは見所があり、決して悲観したものではない。
12、ミリオンローズ(スワーヴリチャード)
2戦目を経験している。札幌のクローバーSという夏のおなじみのレースだが、メンバーの過半数が地方からの参戦という状況で一番人気を背負って、勝ち切れなかった。ただこのときの勝ち馬ニタモノドウシ(何と何が?と言いたくなる)の勝ち方は結構強く見える。
新馬戦は、スローペースの2番手追走から内を抜け出すというものでペースとコースには恵まれてはいたというものの、上り3Fが加速ラップで最後の1Fは10秒台に突入するという中余裕を持って2着馬をおさえたのは好内容だったと言えるだろう。前走の敗戦でそのあたりがちょっとボケるなら馬券的妙味は出てくる。
一応順位づけしておくと、印象が良かったのは、
1位 カムニャック
2位 ミリオンローズ
3位 ブラウンラチェット
である。
カムニャックについては、2000を使ってからの参戦はそこまでマイナスになるとは思わないが、全体時計をどこまで詰められるかというところも相まって、不明瞭な部分は多い。
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