猫化~番外編③~
ご主人様を
赤毛の猫に猫化する
月明かりが
きれいな夜
ちょっと心寂しい
私が布団に入り
ウトウトしていると
布団の上を
足元からゆっくりと
登って来る赤毛の猫さん
胸の上で止まると
ゴロゴロと喉を鳴らした
いつもの合図に
私は腕枕して
布団を少し開けた
布団から降りると
私の頬に体をすり寄せながら
『ここが一番落ち着く』
『一緒に寝よう』と
私の腕枕の中へ
いつまでも続いてほしい
こんな愛しい光景が
赤毛の猫さんに
あと何回してあげられるのか
ちょっと寂しくなった
『大丈夫。いつも一緒に居てやる』
そう言って
私の胸に顔を寄せた