「情シス部長のつぶやき」Vol.54【わからん人VSわからん人】

【わからん人VSわからん人】

システム化を進めていく上で、キーマンや、ステークホルダーとの打ち合わせは付き物。

キーマンは言葉通り、システムを構築、運用する上でのキーとなる人。

この人には話ししても理解されるので気が楽なのですが、問題はステークホルダーとなる人。

大体が部門長、事業部長、その上となれば社長への説明がものすごく手間取る。

この方々への説明では、ほとんどがコストにしか興味がなく、その次は納期。

課題となるところが品質面(機能不足や不具合、運用ルール未整備など)なのに、このあたりは全く業務が分からないから、興味なし。

このためにコストが増える、納期が遅れる、と言っても「?」となる。

先日も上司の本部長に課題となっている品質面を相談しても「分からないから」といい、その上司となる社長がこれまたピントのズレた指摘をしてくる。

こんな状態なのに、本部長と社長の言い合いがされ、双方イライラしだす。

ステークホルダーへの説明のために集めたメンバーからは、「時間の無駄」と指摘される。

わからんのなら、現場の人間に任せりゃーいいものを、一言も二言も言いたいのが中小企業の上席者の悪いところ。

プロジェクトメンバーは部署から精鋭を集めたんだから、任せりゃーいいんですよね。

昔読んだ本に「社長の仕事は部下を信じること、ただそれだけ」みたいなことが書いてあったことを思い出す。

会社のことを隅々まで知りたい社長と、システム管掌役員に任命されてしまった本部長。

で、毎回巻き込まれて、説明するのが仕事となって本来やるべきことができない部長。

いやはや、分かる人がシステム管掌役員になってもらわないと、余計な仕事が増えるだけ。

体がいくつあっても持たないなぁー、と思う日々が続いております…

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