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コスモスが呼んでくれた人とその喜び

 脳神経リハビリ北大路病院で、臨床検査技師をしています。
本当は検査の事について書こうと思っていたのですが、少し嬉しい事がありましたので、そのことについて書かせて頂きます。

 家の前に少しだけ畑があるのですが、父が亡くなり母も高齢の為なかなか野菜等の栽培も難しくなり困っていたところ、ガーデニングにハマっている妻から「畑全体に野菜を栽培するのは大変なので一部にコスモスを植えたらどう?」と提案がありました。

花にはあまり興味がなく返事を濁らせていると「コスモスは強いから雑草を抑え草刈りが減るよ」と言われコスモスを植えてみることにしました。ただ貧乏性の私は畑にコスモスの種をまくとなると、かなりの量の種を用意しなければいけないので、まずは家にある植木鉢で育てているコスモスの種を採る事にし、その種を翌年大きなプランターに蒔きました。

翌々年にはプランターで出来た種を畑の一画に蒔くといった感じで、徐々に広げていきました。途中、背が伸びすぎて倒れてしまったり、外灯が当たる所は花が咲かなかったりと、なかなか思うようにはできなかったのですが、試行錯誤を繰り返し、ついに今年、始めてから10年、予定していた区画全面にコスモスが小さくもなく背が伸びすぎて倒れることもなく綺麗に咲きました。するとある変化が。

「毎年見ていたよ」「今年はキレイに咲きましたね」と言ってくれる方、写真を撮られる方、「花を少し分けて下さい」と声を掛けてこられる方が現れ、今まで挨拶程度しかしていなかったご近所さんとも、お話をするようになりました。結局草刈り以上に大変な手間を掛ける事になってしまいましたが、ただそれ以上の物が返ってきてくれた喜びを感じています。

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