フォトリアルレンダリングを目指すには、やはり写真を真似するのが近道ではないでしょうか。そこで、よさそうなお手本を選び、いくつかの模写修行に出ています。
環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4
お手本
お手本は、近代建築のアイコニックな傑作、ミース・ファン・デル・ローエ設計のファンズワース邸。
モデリング
お手本や、邸の3面図を参考にし、モデリング。
カメラ
カメラの焦点距離は、16 mm と、広角の値に設定した。
ライティング
背景の樹木などは、PNG画像を配置したり、アドオンなどでモデリングする方法ももちろんあるが、今回は、ちょうどよい HDRI 画像があったので、環境(背景)光を兼ねた。
スポットライト
奥側から、強めのスポットライトを当てた。
木漏れ日
お手本では、左から木漏れ日が差し込んでいるので、エリアライトで表現した。
チート
室内の背後のカーテンの色が影響して赤くなるのだろう、エリアライトとポイントライトで加えてみた。
窓の反射
窓ガラスへの樹木の映り込みを、下の平面オブジェクトで表現した。
TIP
背景調整
通常ならばあまり必要ないのかもしれないが、「模写」なので、背景の樹木の太陽光で明るい緑のエリアを表現するため、樹木の透過PNG画像を奥に配置し、ポイントライトを当てた。
画像修正
お手本と比べ、すこし暗く、色合いも異なるので、Photoshop で調整。基本的な調整なので、コンポジットノードや、Gimp 等フリーウェアでも可能。
完成
ポストプロダクト後。下はオリジナルのお手本。
まとめ
やはり屋外シーンは、屋内よりも照明の不確定な要素が多く、模写するには、チート的な照明をかなり盛り込まなくてはならずすこし手数がかかりました。
ただ、ガラスの映り込みや木漏れ日のような、ある種のノイズがないと、良くも悪くも CG になってしまいますので、すこしでも写真のようにみせるには、欠かせない要素のようです。