blender には、Ocean(海洋)モディファイアという物理ベースのモディファイアがあり、海の表面を比較的手軽に生成することができます。
ここでは、その設定値を中心にかんたんにまとめてみました。
環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4
Ocean Modifires
デフォルトの平面オブジェクトを追加し、物理演算 > 海洋 モディファイアを適用する。
Resolution
ビューポートの解像度、および、レンダー の値をここでは 20 とした。
ライティング
カメラを設置し、ここでは、空の表示に、HDRI による環境テクスチャを使用した。
海洋モディファイアの、リピートX Y をそれぞれ 3 とした。
マテリアル
マテリアルには、グラス BSDF を適用した。
調整
Waves
上のままでもかなりリアルな海の表情が出ているが、海洋モディファイアの「波」設定値の変更により、細かな調整が可能。
Spectrum
また、スペクトルでは、4種のプリセットを選択できる。デフォルトは「荒れた海洋」
夕暮れ
HDRI ファイルを変更することにより、さまざまなシチュエーションを表現できる。
沈む夕日を強調するため、画面外やや上に 発光する UV 球を追加。
まとめ
物理ベースなので、設定項目を把握するのにすこし時間が必要ですが、海辺や湖畔といったシーンを作るのに便利なモディファイアです。
波打ち際までシミュレートしてくれると理想的なのですが、さすがにそれは別途モデリングが必要なようです(あるいは流体シミュレータを組み合わせるなど)。
あとは、別記事にも紹介した、ボリュームによる雲などを組み合わせることにより、さらにさまざまなシーンを構築できそうです。参考まで。
参考