使用頻度の高いモディファイアから、可能なかぎり、すべてのオプション、機能を整理しています。今回はミラーモディファイア。だれもが使っているけれど、おそらくオプションのすべてを知らずに済ませていることが多いのではないでしょうか。
環境 Blender 4.2.0 , Mac Mini M1 OS 14.4
Axis - 座標軸
ミラーモディファイアは、オブジェクトの鏡像のようなコピーを作成する機能。もっとも基本的な使い方は、オブジェクトの原点を軸にミラーリングするパターンだ。
下のようなオブジェクトを作成し、編集モードで移動させ、原点をオブジェクトから離れた位置へ設定する。
ミラーモディファイアを適用する。
Bisect - 二分割
ミラーリングにより、オブジェクトどうしが重なった場合、その重なっている部分を削除し統合、あるいは、重なっている部分のみ取り出す。
Bisect Distance - 分割平面との距離
二分割が有効になっている場合、重なりの影響を与える距離を指定できる。
Mirror Object - ミラーオブジェクト
ミラーの基点をオブジェクトの原点ではなく、別のオブジェクトを指定できる。
Clipping - クリッピング
ミラーリングにより重複する頂点を自動で接合する。
Merge - マージ
ミラーリングにより、近接する頂点を、その距離によって接合する。
Data - データ
UV または、頂点グループに関する設定、調整を行うことができる。
Vertex Groups - 頂点グループ
ミラーリングする側に別途、オリジナルの頂点グループの反転コピーを作成できる。
参考
まとめ
とくに工業製品などは、左右対称であることが多いので、作業の省力化には欠かせないモディファイアですが、80%くらいの方は、座標軸でのミラーと、マージだけで作業を済ませているのではないでしょか。
それでも十分有用な機能ですが、ほかの機能も知っておくとより便利でしょう。わたしも、ミラーオブジェクトやクリッピング機能は比較的最近になって知りました。参考まで。