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文系の blender 4.0 モデリング | フォークのトポロジー
簡単にモデリングできそうなのに、意外に沼にはまってしまうオブジェクトのひとつが、わたしの場合、フォークでした。試行錯誤のすえ、わたしなりに辿りついたフォークのモデリング方法を紹介します。
環境 Blender 4.0.2 , Mac Mini M1 OS 14.2
STEP 1
平面オブジェクトを追加し、後にミラーモディファイアを適用するため、右半分を削除し、下のスライスをいれる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711179112306-4U2Y5w8j6V.png?width=1200)
STEP 2
3面を削除し、下の頂点をやや下に下げる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711179176912-pYcYJ2AGo8.png?width=1200)
STEP 3
下のたて3辺を「辺の溶解(Dissolve Edges)」で削除する。
![](https://assets.st-note.com/img/1711179358264-CrfKG33GWR.png?width=1200)
STEP 4
ナイフツール( K )を使い、下のようにカットする。
![](https://assets.st-note.com/img/1711179694945-3kxTDRlnZ9.png?width=1200)
後に縁に沿ってループカットをかけられるようにしている。また、面はすべて四角形であることをキープする。後々のトラブルが少ない。
STEP 5
下に辺を押し出し、ナイフツールと、辺の溶解で下のようにカットする。
必須ではないが、ミラーモディファイア後の右側とあわせ、フォークの持ち手に、6辺はすこし多いので、4辺に整理している。
![](https://assets.st-note.com/img/1711241866590-BwYdkTlBPn.png?width=1200)
トポロジーの足し引き算
下のようにナイフの切れ込みと辺の溶解を行うことで、隣接する辺の数を引いたり足したりすることができる。
上のように辺の数を整理したり、また、少ない辺から数を増やし、複雑な形状に推移する際にも便利。
![](https://assets.st-note.com/img/1711180600810-ojy0013ktT.png?width=1200)
STEP 6
下に辺を押し出し、柄の部分を作る。末端は同じようにナイフツールと「辺の溶解」で、エッジループの通り道をつくる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711242528226-pfL3h2x0tz.png?width=1200)
仮完成
整形前。縁を一周してループカットがかけられる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711242726354-PJQxkcOOEm.png?width=1200)
整形
画像 > 参照 で、実際のフォークのリファレンス画像を追加し、プロポーショナル編集などで整形する。フォトリアルの場合は欠かせない。
![](https://assets.st-note.com/img/1711243608298-eHnLNZ0Dab.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1711244342177-py5HlkBs3z.png?width=1200)
完成
ミラーモディファイア、および、ソリッド化モディファイア、サブディビジョンサーフェスモディファイアを適用した。
この後、必要であれば、ミラーおよびソリッド化は、モディファイアを「適用(Apply)」して、形状に微調整をかける。
![](https://assets.st-note.com/img/1711244770098-pOlSu2S9Y4.png?width=1200)
中央のラインが揃っていないとミラーのマージ(接合)がうまくいかない。その場合は、上の場合、中央の辺を全選択し、S X 0 キーを押して、辺をX軸に整列させる。
まとめ
先端が3本と4本歯のタイプがありますが、どちらも作ってしまえば、形状は大きく変わらないので、すこしづつ変えてバリエーションを増やせます。
モデリングとしてはもう少し改良の余地はありそうですが、参考までに。
3本歯はサラダやデザート用で、4本の方がスタンダードだと思っていたが、もともとフォークは2本から3本で、4本はパスタを食べやすくするため昔のフランスの王様が改良させて作らせたのだとか。真偽はよくわからない。
副業の写真の仕事はテーブルセットアップが多いので、フォークやナイフは分不相応にたくさん持っています。
皆そこそこよい物です。なぜなら、手頃な値段のものを使うと、写真から「安物のカトラリーの負のオーラ」が出てしまうからです。手にとってみるとあまり変わりないように見えるのですが、皿やグラスも含め、なぜか写真は被写体の値段に敏感。不思議です。