シリコンなどで食品サンプルの寿司をつくるひとは少なくないと思いますが、CGでというシチュエーションはなかなかないかもしれません。
そんな寿司のマテリアルを試作してみました。
環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4
たまご焼き
いくら
伝播(Transmission)を 0.8 とし、ほぼ、ガラス玉と同様。ボロノイテクスチャでカラーにややノイズを加えている。
中トロ
長くみえるが、基本的には、波テクスチャで作成した模様を、ベースカラーとディスプレイスメント(表面の凹凸)に適用したシンプルな構成。
有機的な質感をサブサーフェスで、若干のてかりをコートで表し、さらに透明感を加えるため、あまり透けない程度にアルファを加えた。
サーモン
マテリアルは、上の中トロとほぼ同じ。波テクスチャの「スケール」をやや大きくし、波模様の間隔を狭めた。
烏賊
サブサーフェスと、伝播(Transmission)で、全体に透明感を表現した。
生海老
A はボロノイテクスチャによるマテリアル。本体の下(底)のエリアにもすこし混ぜたかったため、テクスチャ座標(Texture Coordinate)ノードを利用し、A と B のマテリアルを上下に分けて混合させた。
シャリ
これまでのマテリアルと同様に、サブサーフェス、伝播(Transmission)で構成した。放射(Emission)も気持ちだけ加えた。
まとめ
ナマモノは、サブサーフェスや伝播、アルファなどの透明感の組み合わせと、やはり、起伏やカラーに加えるノイズがキーでしょうか。
ちょっとでも均一な感じになると、玩具の食品サンプルのようになるので、どうしてもノードは複雑になりがちです。ただ、イカなどは、マテリアルもシンプルですし、どこかに応用できるでしょう。参考まで。