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blender 4.1 写真を模写する | インテリア

フォトリアルレンダリングを目指すには、やはり写真を真似するのが近道ではないでしょうか。そこで、よさそうなお手本を選び、いくつか模写修行に出てみようと思います。


環境 Blender 4.1.0 , Mac Mini M1 OS 14.4



お手本


お手本はナチュラルな雰囲気の下のインテリアシーン。

引用元 : 高野木工 UN アンチェア


モデリング


各オブジェクトをモデリングし、お手本に従って配置。

天井や、正面以外の壁はこのシーンでは映らないので、手抜きをしてキューブをかぶせ、照明の入る面のみ削除した。マテリアルは粗さ 1.0 カラー#000000。

お手本をみると、明るさは控えめ、明暗がはっきりしているので、天井や壁からの反射(間接)光を極力少なくしている。逆に粗さをなくし、カラーを白に近くすると、間接光の影響でシーン全体が明るくなる。

カメラはデフォルトの焦点距離 50mm 壁の外に出てしまったので、壁オブジェクトのデータプロパティ - レイの可視性 で「カメラ」のチェックを外し、カメラに対しては透明とした。

カーテンのマテリアル。波テクスチャで薄手のカーテン地の模様を作り、アルファに接続し、半透明とした。



ライティング


HDRI

メインの照明ではないが、ペンダントライトのガラス面の映り込みもすこし欲しいので、まず環境光に HDRI を適用した。

わずかだが、ペンダントの表面にHDRIの環境光が映り込んでいる。
HDRIは、PolyHaven から入手した lebombo_2k.hdr

HDRIをメイン照明にする手法もある。HDRI の具体的な設置方法等は、HDRI 照明 を参照してください。

サン

メインの照明にサンライトを設置した。

天井、壁オブジェクトは一時的に非表示。
「角度」の値は大きいほど、影はやわらかになる。


チート

奥の壁やキャビネットがかなり暗いので、ここでは、すこしチートになるが、ポイントライトを2灯設置した。

強さは控えめ


結果


お手本とくらべ、すこし暗めで、色合いも微妙に異なる。この後の調整はさまざまな方法があるが、ここでは、使い慣れた Photoshop で修正を行った。


画像修正


Photoshop での調整。基本的な調整なので、コンポジットノードや、Gimp 等フリーウェアでも可能。

トーン(RGB)カーブ 色相彩度 カラーバランス

トーンカーブの左下端を若干押し上げると、比較的ナチュラルな雰囲気になりやすい。彩度(Saturation)はかなり落とし、気持ち赤と黄を加えた。


完成


ポストプロダクト後。下はオリジナルのお手本。

cycles 1024 samples
引用元上述 オリジナル

細かくいえば、アートフレームや奥の壁にやや照明が届いていないのと、手前のカーテンの影などだろうか。ただ総じて、cycles での再現性も悪くないように思える。



インテリアCGは、比較的以前から、ほぼ写真と見分けがつかない画像がたくさんあり、これを参考に模写しよう、と思い、よくよくみると、CGだったりします。それはそれで参考にはなるのですが。


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