Takako K

おもうままに。

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最近の記事

肺呼吸の私とエラ呼吸の娘

例えば、私は肺呼吸で娘はエラ呼吸、 くらいの違いがあるなと感じていました。 「普通」に育つことから逸脱した娘を育てていると、 「水の中で育児をしているようだな」と思うことがたくさんありました。 息が出来ない。 ここに空気がない。 自他ともに認める親ばかな私にだって、 そう思うことはたくさんありました。 肺呼吸の私には少々苦しい育児でした。 たまに息継ぎをしに水から出ますが、 しばしば息継ぎを忘れることがあって死にかけました。 地上にいるときは、水の中とは違う試練も

    • サンタを知らなかった子どもがサンタになって書いた備忘録

      幼い頃のクリスマスを思い出すと笑える。 目が覚めたら枕もとにサンタさんからのプレゼントが!!という経験が、実は一度もない。 家はいつもお金に困っているように見えたし、「我が家は仏教徒だから」という理由で、サンタクロースが我が家の敷居をまたぐことはまずなかった。 小学校の頃にどんな子どももぶち当たる「サンタはいるのかいないのか」問題も、個人的にはもちろん皆無だった。 思い出せるサンタといえば保育園に来たサンタクロースだ。 あの赤い衣装を着て、顔を半分以上白いヒゲで隠し、大き

      • パラレルワールドの中で

        「もしも」の側の世界で「まさかこんなことが起きるわけない」と思っていても、その「まさか」を人は人生の中で度々経験するものなんだということを、私はよくよく知っていたはずなのに、またその「まさか」に出くわして、みっともなくオロオロしている。 行きたい場所に行けなくなって、会いたい人に会えなくなった。 志村けんさんが亡くなってしまった喪失感も未だに埋まらない。 こんなにも目まぐるしく、この世界が変わっていってしまって、 どこかで誰かが「もしもボックス」を使ったみたいだなあと思

      マガジン

      • 一輪の花美しくあらば
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      • 交換note
        1本