50mmというレンズ
"50mm"
この焦点距離がどれだけ絶妙で、完璧な画角だということは単焦点レンズを使わないと気づかないことだろう。
私が50mmのレンズを使い始めたのは去年の話。
当時単焦点レンズに苦手意識もあり、ズームレンズで撮っていた。
ズームレンズは撮り回しが効きやすい。レンズ1本でいろんな写真も撮れるし、被写体との距離を歩かずに画角を決められるのはズームレンズの特徴だと思う。
対して単焦点レンズは自分で歩いて画角を決める。
引きたい時も寄りたい時も、レンズを動かすのではなく自分の足を動かす。
ズームレンズよりレンズの作りがシンプルな構造ゆえに軽量でコンパクトなのが単焦点レンズの特徴だ。
ここ1年くらいの写真は50mmで撮ってきた。
だからこそ単焦点レンズの良いところも、撮ることが難しいシチュエーションもわかってきた。
1/15 F5.0 ISO200
単焦点レンズから学ぶ、撮影者が動く大切さ
最初のレンズはズームレンズから入る人が多いと思います。
撮影者が動くことで画角が変動する愉しさや工夫はこの単焦点レンズを持つことでより深く理解することができる。
ズームレンズでいろんな写真を撮ってきた人は違う撮影体験をするために50mmの単焦点レンズを是非ともおすすめしたい。
単焦点は明るいレンズが多いという点と、F値が変動しないレンズという点もおすすめポイントだ。
1/1250 F5.0 ISO100
見た景色を、ニュートラルに残す。
標準レンズなので広角レンズのように大きく歪んだり、望遠レンズのような圧縮効果があるわけではないが、人間の目の視野に近いレンズということは圧倒的な魅力である。
特にスナップ撮影では真価を発揮する。
出会うものをそのままファインダーを覗いてそのまま撮影できる。
街中にスナップ撮影をしに行く時は50mm単焦点レンズのみを持って行くことも多い。
APS-C機に50mmをつけたら換算80mm。
ボディを変えればポートレート撮影に向いているとされている画角、"80mm"に早変わり。
1つのレンズで2つの被写体に特化しているというのは本当に素晴らしいレンズだと私は考えます。
いかがだったでしょうか。
50mmのレンズは比較的安価で購入できるため、1本いかがでしょうか。
(いや、1本だけと言わず何本か)
ズームレンズの次の一本にぜひご検討してみてはいかがでしょうか！