アラサー独身男性のとらドラ! 視聴感想 その①
今日、友人に勧められたとらドラ! のアニメを25話まで見た。(今更)
率直な感想、いや~、よく頑張った自分。
全25話なんだけど、過去2回くらい1話で挫折したんだよね。後述の大河のツン具合で。
2009年のツンデレヒロインと鈍感やれやれ主人公の青春ラブコメなんだけども、1話のヒロインのツン具合が半端ない。本作のヒロイン逢坂大河は、ファーストコンタクトで殴ってくる&勝手に家に侵入してきて木刀で襲い掛かってくるし自宅のふすまも破るしで、あまりにも理不尽すぎて、なんで竜児が協力しようと思ったのか全くわからない。全部見た後見返した今でもわからない。
2話からはマイルドになるが、序盤は他のキャラの魅力というか、人間性もつかみづらく、キャラの行動原理が理解しがたく(特に竜司がなぜ協力するのか)、ツンデレ慣れしてない私にはほんときつかった。ハルヒは嫌いじゃないが、化物語の戦場ヶ原さんはも、俺妹の桐乃も全然好きじゃないし……
印象が変わってきたのは5~6話、川嶋亜美が転校してきたところから。亜美は少し大人びている性格で、メインキャラとして関与しつつも、各人の恋愛模様を何となく察し、視聴者の気持ちを代弁してくれる存在として立ち回ってくれるので、俺の中で視聴中のもどかしさが軽減された。これなら続けて見れるなと感じたのがそこらへん。
そして続きが気になってなんとなく見ていたけど、本格的に楽しめるようになったのは13話の文化祭が終わってから。一人暮らししている大河の家族のことや、北村が大河をフッた理由などがわかってきて、人間関係も徐々に変わっていく。そしてクリスマスを経て、それまでの伏線がどんどん回収されていき、あのセリフって、そういうことだったんだ! というのがカタルシスになり、19話までは2か月以上かかってたかもしれないが、20話過ぎてからは一気に最後まで見てしまった。
序盤中盤がトロトロしてた割に、その中で無駄な描写がほとんどなかったんだなっていうのが最後まで見て分かった。大河だけでなく作品そのものがツンデレ。1話の理不尽さだけ今でも全然納得できないけど! 他はキャラの行動原理もむしろリアルに描かれてて共感できる。みのりんや北村がクズという意見も目にしたが、来年30歳になる俺としては、人間ってそういうもんだよなって思うし、クズだと思うのは大河のお父さんぐらいかな。
だから作品としての満足度はめっちゃ高かった。10年以上前の作品だけど、それでも訴えかけてくるものがある。俺の記事でこれだけ分量ある感想他にないでホンマ。1話はほんまに理解できんけど! (何回言うねん)
来年で30になる独身男性でもいろんな感情を思い出して楽しめる作品でした。
公式サイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/toradora/