糧食としてのカレー
緊急事態宣言発出以降、自炊率が格段に上がった。そもそもその前から食事療法等にトライする中で外食率は下がっていたのに加えて、仕事ない=自由な時間が増えたためでもあるのだが、そこで「やってみたい」と思いつつなかなかやる機会がなかったことにトライし始めた。「金曜日のカレー」である。
元々は海軍の兵食改革に端を発する「糧食へのカレーライス採用」であったようだが、その歴史と伝統は海上自衛隊に伝わるだけでなく、国民的ムーブメントとなっているようで、海上自衛隊のウェブサイトにも
特設コーナーまで公開されるほどの人気となっている。
都市部のひとりぐらしは外食サービスがふんだんにあるので「自分で全く調理しない」で過ごした年月も長かったのだが、近年食事療法で食生活の改善をするようになってからは俄然興味がわき、そして今回のStay Homeのムーブメントを受けて「ではカレーも」となったのだ。過去に航空自衛隊のとある基地で実際に調理場を見学させていただき「食事も隊員の健康管理に欠かせない重要な任務」であることは理解していたのだが「我がこと」として捉えるようになると、このカレーというメニューがいかにすばらしいものであるかが理解できるようになった。順を追って説明すると
1.栄養バランスが良い
肉+野菜+米を一度に摂取することができて栄養バランスに優れている。海軍カレーが採用された経緯も「兵食の栄養バランス改善」が目的とされており、どうしても偏食になりやすいひとりぐらしの身としては大変ありがたいメニューでもある。
2.簡単に作れる
カレーのレシピはちょっとググれば「無限にある」のではないか?と思われるくらいに出てくる。そして本格的にルーを作るところからやろうと思えばできるし、時間がかけられない場合は市販のルーを使ったりすることで時間短縮を図ることも可能だ。
3.難易度が低い
調理に必要な工程が少ないため難易度が低い。コメは炊飯器があればお任せで炊けるし、投入する具材も包丁で食べやすい大きさにカットする以外これといった作業も不要だ。調味料も凝りだしたらキリがないが、ベーシックなものだけでも十分食べられるものは作れる。
今回ウォールに貼ったのは、今月に入ってから自分で作ったカレーだ。偶然にも鶏が三回続いているが、そろそろ違う素材にもトライしてみたいし、それこそ海自のレシピでも作ってみたいと思っている。