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浦賀・観音崎さんぽ③

もうちょっとだけ続くんじゃ。

あとは横須賀美術館を目指すだけなので、灯台のある高台から海辺へ下りていきます。
の前にすこーし戻る。

ザ・地層

観音崎灯台のすぐ手前(この真裏が灯台)で断層が見られます。この隙間通れるのすごい楽しい。

観察ポイントが点在している

灯台を見に来たら地層も見られた、そんなお得なことがあっていいのか……。
地層なり年輪なり、自然の時間感覚を見ていると人間ってちっせえなあ……と思えていいですね。今度はこれも見て回りたいなあ。

かろうじて日が差してた場所

あらためて海方面の下り坂へ。太陽があれば気持ちいい散歩コースだと思います。緑も多いし。秋冬の散歩は早めに出ようなみんな!

この時点で14:45

海に出たときにはこの暗さである。日光は偉大。
この海沿いを進むと、でっかい海蝕洞穴の中に「観音崎」の由来の観音像が鎮座しています。火災で焼失したものが2019年に復元されたそうで、像自体は新しいのですが。仏さんにカメラ向けるのも不躾だわな、と思って手だけ合わせてきました。
時間的に薄暗いし洞窟に小さい祠、どう撮っても「因習村?」になりそうだったのもあり……。

そもそも「観音崎」の由来は、乱暴者で里の漁師たちを困らせる大蛇がこの洞穴に棲んでいて、それを退治した修行僧が船守の観音像を納めたから、だとか。
だいぶ神話だな、と思って西暦見たら741年(奈良時代)でびっくりした。由緒ある地だった……。

そうか、ここには観音さんがいるから。と、この地に船の碑を建てたひとの祈りに、はたと気付く。私は信心深くもないのだけど、どうかその眠りが、静かな海に守られていてほしいと思います。

リゾートホテルが見える

岩場に出たのでちょっと遊ぶ。海釣りに出掛けた先で隙あらばイソギンチャクをつついていた子供だったので、未だに磯遊びが好き。

磯臭さにはしゃぐ

砂浜よりもこういう岩場のほうが海来たー!感があるんですよね。子供心に染み付いてるんだろうな。

哲学的な椅子

人生の意味を見つめてそうな椅子ある。
海沿いを歩いてリゾートホテルの近くまで来たんですが、外周が遊歩道になってそうだったのでそっちに進みます。
が、横須賀美術館はこのリゾートホテルの道路向かいで、遊歩道(ボードウォーク)に下りるとだいぶ通りすぎてしまうことに。

細い緑の道が遊歩道

なので本来なら先に美術館に行って、それからボードウォークを歩いてバス停に戻るのがいいと思います。波打ち際に手すりとか何もない区間があって、波がだっぱんだっぱん来て面白かった。

佇まいがいい

横須賀美術館、着いた~~~!!!
ちょうど12:00に浦賀駅を出て、ゴールタイムは15:20でした!

今回は展示目当てではなく外観を愛でにきたので、ショップだけ覗いて裏手の高台へ。

寒いおかげで誰もいない

美術館の屋根がそのまま展望台になっています。
寒くて長居はできなかったんですが、ガラスと鉄のでかい建造物、すこんと開けたこの眺望、無機質でありながら空と海に溶け込むシンプルな美しさ、惚れ惚れと溜息が出てしまう。

ゆったりと船がゆく

二階部分からも館内に入れて、ここはあったかいのでしばらく海を見ていました。視界に映る青の多様さよ。
日が傾いて空の端がだんだんピンク色に染まっていく時間帯を、ただただ見送っていた。とても贅沢をしている気分でした。

さ~てバス乗って帰るか~とバス停に戻ると、直前のバスが出てしまったばかり。じっとしてると海風が容赦なく体温を奪いにくるので、またも何個か先のバス停まで歩くことに。

月が笑ってらぁ

学び:帰りのバスの時間はきちんと確認しよう。
結局三つ先のバス停まで歩き、少し待って馬堀海岸行きのバスに乗れました。トータル四時間ぐらい歩いてたのかな。合間合間に行動食として持参したおにぎりを食べたりしていました(じゃないとバテる)。
馬堀海岸駅→横須賀美術館はバスで10分なので、また改めて好みの展示やってる時に来たい。図書館とレストランも気になるし。


というわけでこのnoteは、行きたかったところに行って、見たことのないものを見て、やりたかったことをやる場所になります。

趣味で創作をするオタクにとって見たものは全部資料だし、あとは単純に自分の足で縄張りを広げるのが楽しいんですね。マップ埋め感覚。
「見たものは"何か"になる。たぶんなると思う。まあなるんじゃないかな」という亭主関白のさだまさしぐらいのふんわりした希望を抱いて、あっちこっちに足を運んでみようと思います。

眠れない夜にでも読んでもらえたらいいな、と思って、「夜光性のシーフード」を名乗りました。私が昼にため込んだ光が、あなたの夜をちょっと照らせたらいい。

また近いうちに、お会いできたら嬉しいです。
次はどこへ行こうか?