2024年J3第1節_vsSC相模原
開幕戦。サポーターのお正月
2月の中旬から、少々早過ぎる訪れの菜種梅雨なのではと思うほどに雨模様が続いた北九州地方だっただけに、この開幕戦の天候だけが心配な日々が続いていましたが、開幕戦当日は日が高くなるに連れて少しずつ青空も覗かせつつあり(試合中は淡い曇り空に戻りましたが)、雨の心配も無く迎えられてひとまず安堵しました。
シーズンオフを経て迎える開幕戦は、どことなくお正月的な雰囲気が醸し出されます。
久々に会う仲間の顔と顔、真新しいユニフォーム、のぼりやディスプレイの演出、新しいチャントetc…
まだ試合結果も順位も出ていない、完全にフラットで楽しみや期待しか無いこの瞬間が、ひょっとしたらシーズンで一番楽しいのかも知れないなぁ・・・とふと感じたりもしました。
スタジアム内で目を引いたのが、それぞれのスタジアムグルメ(通称スタグル)の出店店舗に掲出されていた、商品紹介的なもの。
ファジアーノ岡山のファジフーズ的な試みでとても良いなと感じました。
対戦相手:SC相模原
そんな開幕戦にて迎える相手は、昨シーズン終盤まで残留争いを繰り広げたSC相模原。
北九州同様、若手主体に選手構成を大幅に切り替えて臨んだ昨シーズンは最下位の椅子を譲り合い続けた宿敵とも言えますが、夏の補強で瀬沼優司や岩上祐三といった経験豊富なベテランを積極的に補強、最終的に18位まで順位を上げてシーズンフィニッシュ。
戸田和幸監督体制2年目で迎える今シーズンは、戦力・戦術両面で昨シーズンからアップデートを行い、捲土重来を期している事でしょう。
レビュー
新チームの始動から開幕に至るまで、福岡→宮崎→大分→熊本と九州のJクラブを中心にトレーニングマッチを戦って2勝2敗と、比較的上昇と思われた仕上がりを見せた北九州。
ですが、そう簡単に行かないのが公式戦。
開幕戦特有の緊張感からか、北九州・相模原共に動きに硬さが拭えなかった印象でした。
永井龍を1トップに据えた前線に矢田旭や牛之濱拓から効果的なボールを入れたいという意図は見えたものの、相模原の中盤からバックラインの守備が非常に硬く、なかなか好機を作らせてもらえません。
ただ、出色の出来だったのは杉山耕二と工藤孝太の両CB。
杉山がライン際やルーズボールの競り合いにて完璧なデュエルで魅せれば、的確なタイミングでのカバーリングからスルーパスで攻撃の起点を演出する工藤。
柔と剛を併せ持ったこのCBコンビが、北九州を新しいステージに押し上げてくれるかも知れません。
この日喫した唯一の失点は、そのまま決勝点になってしまいましたが、後半に入り好機が連続して続いた後に与えたCKからの展開によるものでした。
失点後、慣れない右サイドハーフの位置で奮闘していた高昇辰と、左サイドハーフの牛之濱に代わって投入された山脇樺織と岡野凜平が両サイドハーフの位置に入り、効果的に攻撃のアクセントを加えていた辺りは、昨年から所属している分のアドバンテージが出たでしょうか。
総括
明確な攻撃の意図。効果的な交代。
増本浩平新監督の下、勝利を手にする為に最善の手は打たれているのが十二分に伝わっただけに、悔しい敗戦でした。
ただ、2年ぶりの開幕戦での勝利を挙げた相模原の選手たちが、さほど喜びの表情を見せてなかったように見受けられなかったのが印象的でした。
北九州が、相模原のストロングポイントは十分に消せた上で闘えた証左だったのかも知れません。
来週もまたこのミクスタで闘えますし、この日出た課題と向き合いながら、さらにブラッシュアップして準備してくれる事を期待しましょう。
試合後は・・・
とは言え、やはり悔しいものは悔しい!
監督以下、選手たちの頑張りも十分伝わって来たので尚更。
この日は公共交通機関で来てたので、試合後は久々に小倉の街へ繰り出しました。
勝っても負けても、試合を振り返りながらサポ仲間と飲むお酒は美味いと改めて感じると同時に、こんな日常が戻って来た歓びを噛み締めた次第です。
今週からの仕事もしっかり頑張って、また来週ミクスタで元気にお会いしましょう!
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