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のらねこ雑記帳≪床上?浸水≫

  台風のニュースを見ていて、思い出したお話です。
  今の家を建てて間もないころ、私は外出先でゲリラ豪雨に見舞われました。
桜木町の駅前を歩いていると、急に風向きが変わり、冷たい風が吹いたかと思うと、大粒の雨がバラバラと降り始めたので駅まで走りました。
その後、物凄い土砂降りになり、駅では蒲田あたりで線路が冠水したとかで、電車がストップしていました。
おかげで、家に帰りつくのにだいぶ時間がかかってしまいました。
  帰宅すると、両親が私に申し訳なさそうに言いました。
「おまえの部屋、雨で濡れてしまったので、畳を上げてある」
2階の私の部屋に入ると、正面の窓の下の畳が2枚濡れた状態で壁に立て掛けてありました。
が、私は畳よりも窓側に置いてあった買ったばかりのテレビが水を被っていたことがショックでした。
何でこんなことになったのか、両親を問いただすと、私が留守の間に次のようなことが起こったそうです。
  2階の部屋の空気を入れ替えようと、父が勝手に私の部屋の窓を開けました。
その後、雨が降りだしたので、父は母に2階の窓を閉めるように言って、自分は工事中だったガレージの砂利が流れないように片付けに行きました。
しかし、雨と雷があまりにもひどかったので、父はガレージで一時雨宿りをして、少しおさまってから家に戻りました。
玄関に入ると、階段から雨水がじゃーじゃー流れていました。
階段の上の窓が開いたままで、1階の居間では、雷が死ぬほど嫌いな母が布団をかぶって縮こまっていました。
父は慌てて2階の私の部屋へ行きましたが、時すでに遅し、私の部屋の窓側は吹き込んだ雨で水浸しでした。
  翌日、私は電気屋さんを呼んでテレビを診てもらいました。
テレビの後ろ側を開けて傾けると、中から水がちゃーっと流れ出ました。
電気屋さん曰く
「新しくてホコリもついていないから、このまま乾かせば大丈夫かな」とのことで、2日後テレビは無事に復活しました。
そして私は両親に
「私の部屋に勝手に入らないで!」と
きつ~く申し付けました。
  

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