のらねこ雑記帳≪電柱≫
10年以上昔のお話です。
最寄駅の近く、いつもは行かない方へ歩いている時のことです。
私は、目の前に見える景色に何か違和感を感じました。
そこは、狭い歩道。
横は交通量が多い片側一車線の道路です。(バスも通ります)
その狭い歩道に電柱が立っていて、そこに洗濯物が干してありました。
よく見ると、電柱の横の住宅の敷地から伸びた物干し竿が電柱を登るための足場の棒(足場ボルトと言うそうです)に引っかけてありました。
敷地をのぞいてみると、玄関前の小さな庭に物干し台が置かれていて、物干し竿はそこから伸びていました。
歩道に飛び出している部分にもタオルとか干してあって
『歩道に洗濯物』が違和感の正体でした。
電柱とそのお宅の敷地の間はとても狭く、歩道を歩く人は電柱を避けて車道側を通るので、通行の邪魔にはならないようですが
『干していいのか?ダメでしょ…』と思いました。
今日、歩いていて気がついたのですが、電柱のほとんどは手が届く高さに足場ボルトがなく、穴だけがありました。
『無闇矢鱈に人が昇らないようにしているのかな?』と思って調べてみると、やはり民家への侵入などを防ぐため、今は1.8 mより下には足場ボルトを付けないようにしているそうです。