のらねこ旅日記≪アフタヌーンティー≫
子供のころから『一条ゆかり先生』のマンガが大好きでした。
そこは、おしゃれでハイソでキラキラした世界でした。
マンガに出てきた
『マキシムドパリのナポレオンパイ』に憧れて、扱っているお店を探して食べに行ったりもしました。
もう一つの憧れが
『ペニンシュラホテルのアフタヌーンティー』でした。
今でこそ『ヌン活』なんて言葉があるぐらいアフタヌーンティーはメジャーになりましたが、私の若い頃は国内で出会う場面はまだ少なくて、三段重ねのお皿のスコーンやプチフルールに、庶民の私はとても憧れを抱いていました。
そして2回目の香港旅行でついに、その夢が叶いました。
利用したツアーに『ペニンシュラホテルのアフタヌーンティー券』がついていたのです。
『タダ券って、ちょっと高級感がないかも…』とも思いましたが、やっぱり行きたかったので、香港島から新界へ観光に行った帰りに香港在住の友人Tに連れていってもらいました。
予定よりも新界観光に時間がかかってしまったので、ペニンシュラホテルに着いたのは、アフタヌーンティーの時間終了ギリギリでした。
私と友人A、友人Tの3人で案内された席につくと、周りはほぼ満席で、話し声からお客さんはほとんど日本人でした。
当時、香港はまだイギリス領でホテルのお給仕さんは、皆さん顔の濃いインド人男性のようでしてた。
まもなく、憧れの三段のアフタヌーンティースタンドと紅茶が運ばれてきました。
そして、お給仕さんは金属製のティーポットと茶漉しを、ガッチャガチャと大きな音をたてて、テーブルに置きました。
さらにガチャガチャと茶漉しをカップにセットしてドボドボと紅茶を注ぎました。
もう少し、英国的なスマートさを想像していた私は
『なんか、違う…』と思いました。
周りもガヤガヤしていて、優雅なティータイムとはいきませんでしたが、
憧れのペニンシュラホテルでお茶ができたので、まぁ満足でした。(タダ券2人分使ってT の分は私とA でワリカンしました)
タイのバンコクで泊まったホテルのラウンジにもアフタヌーンティーがありました。
友人Cと行ってみると、店頭にサンプルが2種類置かれていました。
『トラディショナル』と書かれたサンプルは、サンドウィッチ、スコーン、ケーキの定番アフタヌーンティーでしたが、もう一つ『アジアン』と書かれたサンプルは
一段目:握り寿司
二段目:春巻きと焼売
三段目:胡麻団子
でしてた。
「う~ん、これは違うよね」とCと話して『トラディショナル』を頼みましたが、欧米人の年配ご夫婦が『アジアン』を召し上がっていたのを見て
『欧米的にはアリなのね』と思いました。
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