のらねこ雑記帳≪町の洋食屋さん≫
最寄駅のすぐ近くにある洋食屋さんが今月末で閉店します。
私が学生の頃からあったお店で、ずっと気になってはいたのですが、一度も行ったことはありませんでした。
お店が木造から小さなビルに建て替わった時、地元の友人が
「あのお店、建て替わってから味が少し落ちたよ」なんてことを言っていたので、それで行かなかった感じもしますが、単に外食する時は横浜駅周辺が中心で、地元駅では食べてなかっただけでした。(マックは食べてましたが)
退職して時間に余裕ができ、スーパーのはしごをするようになったので、そのお店の前をよく通ります。
ランチタイムはお店の外に何人か待ちが出ていて
『やっぱり人気があるんだ』と思いました。
5 月ごろは、週3日お昼3時間だけフロアのバイト募集の張り紙があって
『ちょっとやってみようかな』と心が動きましたが、結局やりませんでした。
8月には営業時間が変更になり、土日はランチをやめて、夜だけの営業になりました。
理由は『体力的にきつくなったので』と書いてありました。
お店の前に置かれた木製のベンチには
『使用不可』の張り紙があって、待ちのお客さんは座れなくなりました。
そして、先週突然『閉店のお知らせ』がお店のドアに貼られていました。
この地で50年近くお店を支えてくれた地元のお客様に感謝をしつつ、体力的にはもう続けられないので閉店します、とのことでした。
『一度ぐらい行っておけばよかった』
『最後に行ってみようかな』と思いましたが
今日、買い物帰りにお店の前を通ると
ランチに20人以上ならんでいました。
『私とは縁がなかったね』と諦めました。
張り紙の最後には
『残りの人生、のんびりしたいと思います』とありました。
縁はなかったけれど、心から
『お疲れ様でした!』と思います。