のらねこ日記いきもの編大型犬
中学の同級生のエピソードです。
そこのお宅は、閑静な住宅地の庭付き一戸建てで、お庭で雑種中型犬の『シロくん』を飼っていました。
ある夜遅く、シロくんが激しく吠えているので、お父さんが何事?と、庭をのぞいてみると…
月明かりの下、大きな何かが、ガフガフと
バケツの水を飲んでいました。
それを見たお父さんは、叫びました!
「庭に牛がいるぞー!!!」
しかし、落ち着いてよく見ると、それは牛ではなく、大きなセントバーナード犬でした。
その迷いセントバーナードは、翌日探しにきた飼い主さんに無事に引き渡されました。
昭和1ケタ世代にとって、大きな動物といえば、牛馬なんだな、と思いました。
うちの父は、夕方の帰り道、当時まだ珍しかったチャウチャウを目撃して、帰宅するなり
「材木屋さんが庭で虎を飼っている!」と興奮気味に話していたので、
私:「虎ではなくて、ライオンでは?」
父:「そうだ、ライオンだ!」
私:「明日、明るい時によく顔を見てごらん」と教えてあげました。
翌日帰宅した父は、「ライオンじゃなかった。顔が全然違った…」とちょっとガッカリしていました。
私が大学生の頃、大学最寄駅の近くで、ものすごく大きくて真っ白なワンコの散歩に遭遇しました。ピレネー犬なのかサモエドなのか犬種はよくわかりませんでしたが、モフモフのおとなしいワンコでした。
飼い主さんがさわっても大丈夫と言ってくれたので、私と友人は、思う存分なで回しました。
すると、白ワンコは、友人のショルダーバッグに下がっていたキツネのしっぽ(リアルファー)のアクセサリーの匂いをフンフンかぎ始めました。
そして、突然パックン!とキツネしっぽをくわえました。飼い主さんがすぐに止めさせましたが、友人のキツネしっぽは、ワンコのよだれでデロデロになってしまいました。
大型犬のよだれは、ハンパないです…。