のらねこ旅日記≪ETC≫
老親2人連れての、墓参りツアーを決行しました。
目的地は島根県ですが、西よりの山の中なので、新幹線で広島へ行き、そこから高速道路で北上します。
まだ両親が元気な頃は、広島から高速バスを利用していたのですが、2時間以上かかるのと、バス停まで車で迎えに来てくれる親戚の人もいなくなったので、タクシーを利用することにしました。
タクシー乗り場に行くと案内係の人に行先について父が話しかけようとしましたが
「カーナビがあるので運転手に言って下さい」と言われました。
「昔は、長距離だからそこに行ったことのあるタクシーを探してくれたのに…」と、父は不満げでした。
タクシーに乗り込み、目的地の住所を告げてナビにいれてもらいました。
高速道路に入ると運転手さんが
「この車ETCついていないんですよ」
といいましたが、その時は特に気にも留めませんでした。
私はこのルートで行ったことはなかったので、数年前にタクシーで行っている父に任せていました。
一応スマホで検索すると広島から約1時間40分、目的地はインターを降りて割りと直ぐでした。
ところが、目的のインターの看板が見えると、そこには
『出口ETC専用』の文字が。
『えっ、このタクシーETCないから、ここじゃ降りられないの?』
運転免許も持っていないし、高速道路の知識も希薄な私は、戸惑いました。
そして運転手さんもこのインターを素通りしたので、他に出口があるのかと思ったのですが、父が
「さっきのインターだったんですけど!」と言いました。
運転手さんは
「ETC専用だったので、他に出口があるかと思って…Uターンしますか?」と言いましたが、ETC専用がなんだかよく解っていない父は、躊躇しました。
私も父に
「この車はETC持ってないから、あそこじゃ降りられないんじゃないの?」と説明しました。
そのうち次のインターが見えてきたので、一旦そこに行ってみましたが、
そこもETC専用でした。
運転手さんがインターホンで係の人に
訪ねると
「ここでは、ETCがないと降りられないので、ひとつ先のインターで降りてください」と、つれない返答が。
結局、目的地より2つ先のインターで降りて一般道で引き返すことになりました。
この一般道がカーブとアップダウンの連続で私は久しぶりに車酔いしました。
ようやく目的地のインターが見えるところまで来ると、運転手さんが
「あれ?通れますね」と言いました。
見るとETCレーンの他に一般のレーンもあるようでした。
こうして、なんとか目的地にたどり着きましたが、時間にして40分のロスでした。(もちろん料金も)
翌日、地元のタクシー運転手さんに聞いたところ
「あそこは、専用って書いてあるけど、ETCなくても大丈夫ですよ」と教えてくれました。
世の中はETCが主流なのでしょうか?
『ちゃんと解るように書いてよ!』
と思いました。