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のらねこ旅日記≪伊勢・志摩の甘味≫

  これも、30年ぐらい前のお話です。
友人Cと伊勢・志摩旅行を計画しました。
伊勢神宮→鳥羽水族館→志摩スペイン村をめぐる2泊3日の旅で、
1泊目は鳥羽の旅館で伊勢海老料理、2泊目は志摩スペイン村のホテルに泊まりました。
  お伊勢さまを詣で、お昼を食べた後、Cが言いました。
「伊勢は赤福が有名だけど神代餅っていうのもあるんだよ」
  そんなわけで、お茶屋さんで神代餅(かみよもち)と紙おむつは語呂が似ているなどとバチアタリなことを話しながら神代餅をいただきました。
 お上品なあんこのヨモギ餅でした。
  その後、鳥羽水族館に行きました。
ここで初めてラッコさんと対面しましたが、思っていたよりも実物のラッコさんが大きくて、ちょっとかわいさ半減でした。
よく覚えていないのですが、たぶんここでもお茶をしたせいか、旅館に着いた時には、まだ全然お腹が空いていませんでした。
  ところが、夕食の時間が思っていたよりも早くて、どんどん豪華な海老料理が運ばれてくるのを見て
『しまった!これなら昼抜きでもよかった』と私は思いました。
かなりがんばって食べた記憶がありますが、お腹が空いていたらもっと美味しくいただけたのでしょう。ちょっと残念でした。
  翌日は、出来たばかりの志摩スペイン村に行きました。
スペイン風の街並みは良くできていましたが、ここもアトラクションがいまいちでした。
ディズニーと比べてしまうのがいけないのでしょうが、例えばホーンテッドマンション的なアトラクションがありました。
『凶暴化したロバがシェリー酒工場を占拠して大暴れ』という、
『なんじゃこれ?』な設定で、クライマックスはラスボスのロバ大魔王が目から赤いレーザービームを出していました。
最後、平和な日常が戻り、のどかに草をはむロバさんの姿が…
今思い出しても『なんじゃこれ?』です。
  園内では、チュロスをいただきました。
今ではメジャーなチュロスですが、私が初めて食べたのは、ここででした。
  隣接するホテル志摩スペイン村は、白い壁に異国情緒あふれる中庭、ロビーには、コルドバの世界遺産『メスキータ』をモチーフにした白とピンクの縞模様のアーチが印象的なホテルでした。
パークはいまいちでしたが、ホテルは大満足でした。
現在、志摩スペイン村は、人気キャラとコラボしたり、自虐ネタを発信したりして、なんとかがんばっているようです。
  最終日、名古屋駅でCがお土産に赤福を買いました。
そして新幹線に乗ると、包み紙をバリバリと開け、赤福を食べ始めました。
赤福は賞味期限が短く、お餅の回りにあんこがついているものなので、付属の木ベラですくうようになっていました。
C は私にも食べるようにすすめてきましたが、素手では食べにくく、食べても1個で十分でした。
(確か、8個入りだったと思います)
さすがにこの場では全部食べきれないと思ったのか、Cは切符を拝見に来た乗務員さんにも赤福をすすめて、丁重にお断りされていました。
結局、Cは赤福にふたをして中身が出ないようにビニール袋に入れて、持ち帰りました。
  『ひとくち赤福とか売っていればよかったのにね』と思いました。
  

  
 

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