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【狂犬ツアー】の意味を振り返る

2024年6月初旬に、木下斉さん率いる狂犬ツアー@京丹後に初めて参加しました。
(直後に書きかけたものの下書き状態で放置、すでに3ヵ月も経過してしまいお蔵入りも考えましたが、自分の備忘録代わりにも残すことにしました。)

もともと不動産投資関連でVoicyリスナーになり、ワーママはるさん→ちきりんさん経由で木下斉さんを知って、その後プレミアムリスナーになって狂犬ツアーに辿り着いた、という流れでした。LDLや都市経営プロフェッショナルスクール経由ではないので、木下さんの活動についての情報は木下さんのVoicy放送からに限られていて、狂犬ツアーが一体なんなのか、詳細を知ることなく突入してみた、という感じです。

ほかの初参加の中には、初対面かつ立場の違う人たちと会うことにかなり緊張されていた方もいらっしゃいました。

私自身はというと、医師という立場上、初対面の人と話すことには比較的慣れていますし、これまで学会やら不動産関連やら直接・オンライン問わず話したこともない人とコミュニケーションを取る機会が少なからずあったので、このツアーに首を突っ込むハードルはさほど高くはありませんでした。
木下さんの考えに共感している時点で近い考えを持つ人が集まるはずという確信もあって安心感もありましたし。

どちらかと言えば、地元の高校同窓会や(息子が留学中の)カナダ訪問のため、6月中の診療日にかなり休みを取る(他の先生に代診をお願いする)ことになっていたところ、更に数日上乗せする形になったことによる「売上↓経費↑スタッフ反感↑」の方が気になっていました。もちろん、そこまでしてでも参加する価値があると確信したからそうしたワケですが…。

最初に募集されたフルプランは、その時点で診療日の都合がつかずさほど考えもせずに断念していたのですが、ディナーなしのライトプランが追加募集された際には少し状況が変わっていてなんとか無理すれば都合がつきそうだったので「えいやっ!」と勢いでポチッちゃった、という感じです。
実際ツアー中に話してみると、ライトプラン組はやっぱり皆さんフルプラン募集時点では躊躇ったりして応募できなかった方が多いようで、なんとなく共感が持てる感じでした〜(笑)

北海道からの参加である以上は空路移動が必須なので、初日の前日木曜午前の手術が終わり次第ダッシュで空港へ向かい、伊丹入りしてレンタカーを借りるという旅程を組みました。
ツアーでのイベントは初日夜の二次会からだったので、それまでの予定は成り行きでと考えていました。そこでふと、せっかく経由するなら、と、大阪の旧友に木曜夜にメシでもどうかと連絡を取ったところ、「それやったら翌日休みにしてホテル取るわ」とのことで、神戸の仲間も同じように翌日休みとって参加してくれて、大阪駅近くのホテル(オッサン3人相部屋)で夜中まで部屋飲みしました。
その仲間(とは言え2人とも6-8歳年上ですが)は27年前(当時私は名古屋在住)二十歳の夏の北海道バイクツーリング中に十勝の宿でたまたま出会ったメンバーで、その後しばらく全国あちこちツーリングに行ったり、温泉行ったり、オフロードバイクのレースに出たり、お互いの結婚式に出たり、もちろんその都度飲んで騒ぎまくって翌朝グダグダ、っていう腐れ縁で、子供ができてから遊ぶ機会がほぼ無くなってからの、10年以上ぶりの再会でした。
仲間のうち2人が若くして他界してしまい「会える時に会っとかな」という想いに駆られていたところ、この狂犬ツアーがきっかけで再会できたこと、とても有り難く感じています。
 
この再会で当然「京丹後に何しに行くん?学会?」と聞かれたものの、そこでの説明が難しかった…(汗)
学会などの医師本業関連行事では一切ないし、「狂犬ツアー」なんて言って伝わるワケもなく。仕方ないので、なんとなく趣旨を端的な文章で伝えようと「きのしたひとしっていう地方創生の第一人者みたいな人がやっているオンラインコミュニティーがあって、そこに所属する人たちが集まるオフ会みたいなもの」そんな感じで説明はしてみるのだが、「ふーん」で終わり。ま、仕方ないすよね。でもそれでいいかと。

ただ、冷静に考えたら、
このバイク仲間達とも同じクラスターだったから十勝の旅人の宿でたまたま知り合ったワケで、それが今回のツアーはSNS経由ってだけで似たようなもんだなー、と思い直し、そう伝えたらなんとなく伝わった感じでした。

昨今の「SNSのコミュニティーで同じクラスターとして繋がって、実際会って意気投合して…」みたいなのと変わんないな、昔からやってたんじゃん、て、ひとりで勝手に納得していました。

夜中までオッサン3人で飲んだ翌朝は、恒例のテンション低め朝食を頂いて解散。レンタカーで北へ向かうも、集合は夜なので直接京丹後には向かわず、まず昼食に出石(いずし)そばを食べ、その後は城崎温泉まで行って一人温泉めぐり。十分リラックスした後に京丹後へ向かったのですが、事前にオープンチャットで乗合い希望されていたツアー参加者2名を、ドライブがてら別々の駅で拾いながらホテルへ辿り着きました。お互い初対面で、もちろん緊張感はあったものの、ほど良いアイスブレイクになったんじゃないかな、と私は感じていました。

さて、肝心の狂犬ツアーがどんなものだったのか?

具体的なツアー内容としては、京丹後市内のホテル2泊(朝食付き)と、2度の昼食(与謝野町のクラフトビール醸造所「TANGOYA BREWERY & PUBLIC HOUSE」での軽食+ビールと、飯尾醸造が運営する古民家イタリアンレストラン「aceto」での手巻き寿司+飲み放題)が含まれたシンプルなものでした。それ以外にも、任意で、ワイン二次会に参加したり、ホテル隣りにある酵素風呂・サウナ施設「ぬかとゆげ」を体験したり、もともと予定になかった養蚕研究所や整形外科クリニックへの訪問も急遽決まり希望者が参加しました。空き時間には、自分を含めランニングをしている人も何名かいて、ライトプラン参加者有志で、伊根の舟屋へ行ったり、夜は飲みに出かけたりしました。どのイベントもとても有意義だったのですが、他の参加者の方々がすでにnoteで報告されていますし、省きます。

では、内容はともかく、見ず知らずの人たちとそのツアーにわざわざ参加する意味がどこにあるのか?

投資セミナーとか、推し活とか、旅ともとか、そういう具体的なものではなく、ちょっと抽象的ではあるものの、もう少し物事を俯瞰して眺めつつ、地方創生に取り組む人たちを応援する中で、社会問題を議論し、自分の生きていく道を探る、そんな場なのかな。自分よりアクティブな人たちからエネルギーをもらう、というような感じ?

経営者、事業主、サラリーマン、パート、役所勤務、政治家、医者、農家などなど、本当にさまざまな立場の人が来ていて、本当に「共通点は一体なんなんだろ?」という感じでした。でも何故か不自然な雰囲気はまったくない。

各々が、それぞれ異なる人生のフェーズで、現状を打開するため、一歩踏み出すため、次の一手を見つけるため、なんとなく、息抜き、現実逃避、
たぶんいろんな目的を持ってきているんだろうな、と思いながらも「じゃ、自分はなんでここにいるんだ?」と顧みたり。

でもやっぱり一番の醍醐味は、
普段は絡むことのない他職種の(でも同じ方向を向いている)人たちと絡むことができる、ことかと。

医者の仕事をしていて良いと思うことのひとつに、本当に様々な立場、職種、年齢の人と絡める、ということがあります。でも、それは多くの場合あくまで診察室に限った話であり、そこでのコミュニケーションには限界があり、その人の考え方、生き方の本当に浅い部分しか拾えません。そもそも立場が医師と患者という立場関係は大前提としてありますし。

このツアーの中で「なんとなく似た価値観を持つ人たち」と数日間とはいえ行動を共にすることで、見えてきたものは非常に意義深いものでした。
そんな中での自分の変化、相手の変化、その結果として偶発的に生じる化学反応、というのはかけがえのないもので、(受け身で待っていては絶対得られることのない)一歩踏み出したものにだけ与えられる貴重な経験なんだと思います。

あまりに漠然とした表現すぎてよく分からないですよね…汗)

ま、いっか。備忘録だし。

狂犬ツアー@京丹後に参加して3ヵ月経った今になって振り返ってみても「そんな感覚」が残っている、というハナシでした。




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