ぬくもりのある"まにまにハウス" byばーちー
いえいえに住み始めて、早1年。と言いたいけど、
正確には、居候でありいえいえの書生(笑)
つい最近まで、自分の部屋はなくリビングで雑魚寝をし、ある意味半住人のという形で泊まっていた。
思い返せば、昨年ミライエがなくなるという話を家族会議で聞き、居場所がなくなる喪失感を感じた。その後、新たな場所で新たな生活がスタートするという話を聞いて、安心したのと同時にワクワクしていた。
当時僕は、大学を休学し、ヨーロッパを旅したり、友人の家やオフィス、シェアハウスなどを転々としながら、無拠点生活を行なっていた。
いえいえは、その中でも一番落ち着いたし、あったかかった。「おかえりー」といつも迎えてくれて、「晩御飯できたよー」と美味しいご飯を作ってくれる。本当の家族のような暖かさがある。
掃除もご飯もやりたい人がやるというスタイル。晩御飯を作ってくれた人への感謝の気持ちから、自発的にお皿を洗ったり、拭いたり、片付けたり。
感謝が循環しながら、暮らしが成り立っている。いえいえにはいつもぬくもりがあり、落ち着く。まさに感謝経済。
感謝の気持ちが生まれ、その感謝を相手に言葉で伝えるだけでなく、行動でも示す。たとえ、相手が気づかなくても。その感謝の循環は、恩贈りではないかと思う。「100感謝ポイントもらえるから、掃除しよう」「食費がやすくなるからご飯作ろう」というインセンティブは、本来の感謝とはかけ離れたものだと思う。
いえいえでは、住人同士の思いやりと全体への貢献の意識が自然と生まれているなと思う。
僕のやってる、感謝経済のモデルケースはいえいえだ。
リビングにはテレビがない。小さい頃からテレビっ子だった僕だが、テレビがなくても楽しい。テレビがないことで、コミュニケーションが活発になり、就寝も自然と早くなる。晩御飯のあとは、各々やりたいことをやる。寝転んでいる人もいれば、読書する人もいる、英語の勉強をする人もいれば、歌っている人もおしゃべりする人もいる。とても愉快だ。
疲れた体が癒されるそんな感覚を毎日味わっている。本当に感謝でいっぱいだ。
そんなこんなで、
いつの間にか、居心地がよすぎて、居座ってしまった。
いえいえでは、家族内のやり取りはSlackで行なっている。
Slackは、ビジネス用のチャットアプリだが、チャンネルを使い分けることで、情報が流れてしまわない。(以前は、Facebookメッセージを使っていたが、大事なことが流れてしまうという問題があった)
このチャンネル数を見てもらえればわかるけど、異様にチャンネル数が多く、一つ一つのチャンネルが個性的。
いえいえでは、帰ります報告をSlackでしたり、思い出の写真を共有したり、ケロリン(銭湯に行くこと)のチャンネルがあったり、晩御飯食べる人の点呼をとるチャンネルがあったり。
面白いコンテンツが詰まっている。
今回、このリレーノートを書くにあたって、Slackのアナリティクスを見ていたら、メッセージ数が半端ないことに。
半年ぐらい使っているので、1ヶ月1,000件を超えるメッセージをしている計算に!
オンライン、オフライン双方で活発なコミュニケーションが行われていることで、家族としての信頼関係が醸成されているのかなと思います。
(1日中、Slackの通知が来るのも大変だけど笑)
そして、8月。念願のArche(モバイルハウス)を1週間で作り、鎌倉に持って来ることに。
最近は、ここで寝泊まりしながら生活している。
いえいえの住人は、個性と特技をみんな持っていて、楽しいし、勇気づけられる。いつも、刺激されるし、安心して相談もできる。
デジタルノマド的に旅しながら生きていくつもりだが、一つの帰る場所としていえいえのコミュニティとは、一生関わっていそうだなぁとつくづく感じている。
これからもよろしくお願いします。
byハッピーボーイ
※まにまにハウスというのは、げべさんの「いえいえはシェアハウスではないよね」という言葉から生まれた言葉です。
まにまにとは、古語で「相手の成り行きや状況に合わせて進む様子」を意味しています。いえいえは、住人どうしが"シェア"つまり分配をしあっていうという感覚はなく、多様な人たちが多様なままに生きているが、そこに一つの生態系が生まれている感覚に近いから、この名前になりました。(僕の解釈では。詳しくはげべさんに聞いてください。)