【カラフル旅】空を見上げよう
とらちゃん
最近、近くの滝に打たれている。決められた行程の中で滝行をするので、今までの旅のような、気ままな自由はない。だが、自由を感じている。電車を待つ時間、大自然に向かう道中、精進料理、瞑想、滝に打たれる瞬間、同行者との会話、夜空にきらめく星に包まれながら寝ることの全てがいい。それらによって、自分が解き放たれていくように感じる。
最初は、溺れそうになり怖さもあったが、滝に打たれることに慣れてくると、怖さが薄れてくる。強張っていた心も体も落ち着き、呼吸も安定し、ありのままを感じられるようになる。旅の出会いや滝行を通して、いい悪いではなく、あるがままの自分に気づける。
また、毎回の出会いが面白い。探り合いながら、会話が生まれる。十年ほど毎月きている人、海外からきた人、親の介護している人、病気を抱えている人、瞑想にくる人、親子や友だちでくる人などと出会った。どんな人も事情を抱えていることが垣間見える。だが、それを言い訳にするのではなく、いま自分が生きている所で自分の人生を楽しもうと工夫していることがよく見える。そして、自分もがんばっていることに気づける。
私は、旅に出ると、自分や周りの一人ひとりに優しく出会いたいと思える。みんな何かを求めて、日々を生きている。私にとって、旅は、いつもとは違う人たちと出会い、自分に気づき、日常に新鮮さを取り戻すもの。いま自分がいる所で頑張っている自分や周りを認め、自分らしく生きていこうと思えるもの。
2023年は行きたい所に行くことができ、多くの人と出会うことができた。そして、支え合って生きていることに気づけた。今年もどんな旅が生まれるか分からないが楽しみたいと思う。