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公立私立幼稚園、保育園の加配制度について(公開用)

公立私立幼稚園、保育園の加配制度について

加配とは:保育園や幼稚園において、障害のある子どもや集団生活を送るにあたって困りごとを抱えている子どもに対し、サポートや援助ができるよう、通常の職員数に加えて先生を配置することを指します。 これらの制度のことを「加配制度」と呼びます。

加配制度は公立幼稚園・私立幼稚園・保育園で制度が異なります。(私立幼稚園のこども園、公立幼稚園のこども園はそれぞれ私立・公立幼稚園と同じだそうです)

担当部署に問い合わせて確認したものを共有いたしますので参考にして頂ければ嬉しいです

◎公立幼稚園(こども園)

問い合わせ先:教育委員会学校支援係
TEL(03-3908-9293)

公立幼稚園に入学願書を提出する時に

「特別な支援が必用ですか?」との項目がありそれに◯を付けると加配希望ということになる

この加配希望をした園児3人に対して1人の保育士が加配される。これらを最終的に決定するのは教育委員会の学校支援課である

また公立幼稚園の加配の人数が決定されるのが年に1回だけ、11月の就園前健診・面談の後に療育担当の医師が決定し教育委員会学校支援課に報告するのでここを逃すと加配を増やすことは出来ない。

一対一の加配を希望する保護者はその時の面談で偶然子どもが大人しくしていた場合、3人に1人の加配しかつけられない。

それを回避するためには療育の担当者や保育者の意見書、医師の意見書(これが一番効果的)、愛の手帳などを提出し自ら積極的に一対一の加配の必要性を訴える必要がある

※ちなみに私立幼稚園にある支援が必要な子どもに対する補助金は公立園には一切適用されない

◎私立幼稚園(こども園)

問い合わせ先:こども未来課私立幼稚園担当
TEL(03-3908-8143)

私立幼稚園の場合、加配をつけるかつけないかは完全に園の判断になる。

だが「支援が必要な園児が在籍しており、園が配慮している」と申請すると東京都と北区から補助金が出る。まず東京都が補助金を払うかどうかを判断し、都が払うことになれば北区も補助金を払う。

東京都が補助金を支払う条件とは

・愛の手帳を所持している
・療育に通っている(受給者証を所持している)
・医師の診断、意見書がある
などの証明する書類があれば認めているとのことである

ちなみに補助金の金額は
北区:1人につき25万円/年
東京都1人につき?円/年←開示請求中

ちなみに北区内で補助金を多く支払っている(=支援の必要な児童が多く在籍している)私立幼稚園は以下である

赤羽幼稚園、聖母の騎士、飛鳥幼稚園、すずらん幼稚園、木内鳩の家幼稚園、飛鳥すみれ幼稚園

東京都の補助金問い合わせ先
私学部私学振興課
TEL:03-5388-3182

◎保育園の加配について

保育園の種類についてには3種類あります

①公立直営園:区が運営しているので保育者は公務員
②公設民営の園:指定管理者導入の保育園。公立なのだが民営なので保育士は園で雇う
③私立保育園:完全に民営

保育園の加配はマンツーマンで付く、というわけではなく全体の保育士の総数にプラスする。それを判断するのは区長部局のこども未来部保育課である。

入園後に園児の様子を見ていて園として加配が必要だと判断したら、園が保育課に申請し、実際に様子を観察して保育課が判断する
(低年齢の子もいるので手帳や診断書の提出は必須ではない、あるのなら出したほうが良い)

ここまでは共通だがこの後の対応が①と②③で異なる

①公立直営園の場合

園の現状を聞き取り把握し追加の職員の配置を検討する

②公設民営、③私立保育園の場合
東京都と北区の補助金が出るのでそれで保育士を雇う、などする

補助金の申請から受理までは1ヶ月かかるが補助金が適応されるのは申請した月の1日からである

(例えば10/21に申請し11/21に受理されたとしたら補助金の適用は10/1からである)

※①②③共通で新入生の場合在籍した瞬間(4月から)申請は可能なのだが

「園として加配が必要だと判断したら保育課に申請し、実際に様子を観察して保育課が判断する」という過程は省略出来ないので加配や補助金の申請まで時間がかかってしまう。

なので保育園見学などの時点で支援の必要性を園のものに相談していれば手続きがスムーズに行えるので出来れば入園前の段階から相談してほしい

申請の受付自体は随時行っているが年度の変わり目などは手続きに時間がかかってしまう場合がある

◎障害児の受け入れを積極的にしている保育園というのはあるのか?
・児童の障害の有無で入園先が決まる訳ではないので、園が受け入れる子どもを選ぶことはしていない。基本的にはどの園でも発達障害を理由に入園を断られるということはない。
・障害の有無ではなく「集団保育がお子さんに適切かどうか」どうかで保育時間の調整がある可能性がある。心配な場合は申請前に問い合わせや見学がおすすめ。

・公立の場合でも私立の場合でも、加配の判定をする区の担当部署は同じため、「どの園だと加配がつきやすい」というのはない。
ただし、発達障害のある児童への関わりに慣れている園では困りごとが目立ちづらく加配にならない、またその逆、ということはあり得る。

・全体的な傾向として、公立直営園の方が人員に余裕がある配置をしているため、加配保育士の準備が整っていない段階でも若干余裕がある保育ができる傾向がある。
私立園でも法人の方針で独自に人員配置が手厚く、加配制度を使わずとも加配並みに職員が多い園もある。

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