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児童発達支援事業所「はれのね にこ」療育探訪記①

今回は児童発達事業所、はれのね にこさんに取材をさせて頂きました!


【各療育への共通の質問】


・子ども何人に対して何人の先生が付きますか?

基本的には1対1で、小集団の際はプラス1名の進行役のスタッフがおります。
ただし、スタッフのお休みの状況によっては前述の限りではありません

・行っていること:保育所等訪問支援、家庭支援など
保育所等訪問支援

・専門家は在籍していますか?(OT・STなど)

現在は正職員としては在籍していません。

心理士が不定期で支援に入ることがあります

・活動場所は室内のみか外出なら公園/園庭など教えてください

基本的には室内ですが、お子様の特性や支援の必要性などによって、小集団の時間に公園や児童館を訪れることもあります

・幼稚園や他療育との連携の実績はありますか?

幼稚園・保育園とは定期的に電話等で連携をさせていただいたり、直接見学をさせて頂いたりしております。
逆に幼稚園・保育園の先生方が支援の様子をご見学にいらっしゃることもあります
他療育との連携は、保護者の方の許可を得てから、電話などで様子を伺うなどしております。

・何歳から入れますか?(年齢以外にもやり取りが出来てから、など目安があれば教えてください)

年齢の下限はございません。受給者証を取得されている(される予定)の方であれば通所可能です。※1歳代での通所の実績あり

・どのような児童が在籍していますか?(自閉症、ADHD、知的重度・軽度、高IQ自閉症児など)

回答は難しいです。入所時に診断書を出して頂くことはなく、受給者証にも記載はなく、医師の診断を受けていない方もいらっしゃいます。また医療機関ではないためこちらでは診断できないためです。
ですが、今まで障害の程度や種類を理由に通所をお断りしたことはございません
お子様の特性はそれぞれですので特性に合わせた適切な支援をしております

・重身、医療ケア児の受け入れはしていますか?

現在は重症心身障がい児以外の施設としての許認可となりますので受け入れはしておりません(看護師は在籍しておりません)

・どのような児童がこちらの療育に適していると思いますか?

お子様の特性はそれぞれですので特性に合わせた適切な支援をしております

・療育の内容について教えてください(言語療育、身辺自立、集団行動、運動療育、個別対応の柔軟性)

運動療育、ことば音楽療法、個別療育、コミュニケーションなどを実施しております。小集団の時間についてもみな同じことをしますが、個人によりそれぞれの支援の内容が異なります
個別に合わせた内容で、お子様のその日のコンディションによっても、その場で柔軟に支援の内容を調整します。


〈個別の時間について〉

・どのような内容ですか?

約30分で、お子様の特性と必要な支援によって、おもちゃやプリントなど、色々なものを使用して
ほめて、楽しく、お子様自身は遊んでいる気持ちでトレーニングをしています

その日の支援の内容は、担当スタッフがその日の目標を設定し、考え、準備しております

・身辺自立の練習は出来ますか?(トイレトレーニング、スプーンや箸の使い方、着替えの仕方など)

可能です。家や園での困りごとなどをご共有頂き、必要に応じて支援に組み込むことをしております
トイレトレーニングも2時間という短時間ではありますが対応させて頂きます


〈集団について〉

・どのような内容ですか?

1時間の集団療育のうち
運動療育(約30分):マット、ボール、鉄棒など色々なものを使用して、体を動かしたり、順番を待ったり、お友達の応援をしたり… 
スタッフのサポートもお子様の特性によって対応を変えています

ことば音楽療法(約30分):音楽にのせて自発的な発語を促します。2語文カードやオノマトペカードなどを使用したり、お子様が楽器を鳴らして歌ったりします。
この時間は椅子に座って行いますが、お子様はこの時間が大好きなので、通常よりも座っていられることが多いです。

コミュニケーション(約30分):皆で一緒のおもちゃを使用して(例えばプラレールやトミカ、おままごとセット、ボールプールなど)お友達と一緒に遊んだり、おもちゃの貸し借りをしたり、最後のお片付けまで含め、楽しくコミュニケーションのトレーニングをします。

全体を通して「時間になったら次に移る」という切り替えの練習にもなっています

・SST(ソーシャルスキルトレーニング)の要素はありますか? 

ございます。集団でも個別でもSSTの要素はございます。


【はれのね にこさんへの個別の質問】

・保護者同士の交流会などは行っていますか?

今年6月23日の日曜日に、就学に向けてのお話会を開催しました。当日は、年長さんの保護者の方々にお集まり頂きました。
代表の挨拶からはじまり、卒園後の見通し、北区の学校について、心理士の先生のお話、各学校のエピソード、去年はれのね にこを卒業した現1年生の保護者の方のお話、途中休憩を挟んで座談会という内容でした

【代表 一瀬さんにインタビュー】


私:今日はよろしくお願いいたします。
早速ですが先ほど療育の様子を見学させて頂きましたが…2時間最初から最期までスタッフが1人に1人付いていて、そればかりかフォロー出来る先生も2人ほど常に居る状況でしたね

一瀬:とても素晴らしい先生方とのご縁に恵まれまして、本当にありがたいです。私は他で働いていますので、安心してお任せできます。

私:全ての療育を通して担当の先生が1対1で付くことと各々の課題を共有することで全体を通してSSTの効果も高そうです。それに5歳の子どもと1歳の子供が一緒に活動をすることも1対1だからこそ可能なんですね


別で働きながら事業所を立ち上げたんですね!ものすごいバイタリティーです

一瀬:うちは長男が、発達障害グレーゾーン(多動傾向、集団行動が苦手)です。 保育園に通いながら、2年弱の間、遠方の療育教室にも通っておりました。療育の効果は強く実感したものの近所に土日に開所していて空きのある療育教室は殆どありません。 平日の療育教室しかないことで、発達障がいの子の親はキャリアをあきらめなさい、と社会から 言われているように感じてしまいました。
そのような経験から「通わせたいと思える教室が選べない」「待っていてもしょうがない」と思い、自分の子を通わせたいと思えるような教室を作ろうの思いました

私:思ってもなかなか出来ることではないのに凄いです!それに保護者目線での痒いところに手が届く感じがします…お休みの連絡がLINEのシステムを使って出来るのは保護者としてはとても助かります!
ただ一点気になることが…北区障害者関係機関ガイドブック2024についてなのですが他の事業所さんは療育の時間や開始時間について細かく書いてあるのですが…こちらのページにはそういった具体的な情報がないのは何故ですか?

一瀬:それはスペースが限られている中ではれのね にこのコンセプトをできるだけ詳しく伝えたかったのと、そういった事務的な内容はホームページに全て載っておりますのでHPのURLを掲載する欄があったのでそれでいいかと… 

私:あ!!ほんとだ!!すごく細かく載ってますね!開始時間とか曜日とか全然のってない療育のHPが多い中これはすごい!ことば音楽療法や体操のプログラムも詳しく載ってます!なんて親切なホームページなのでしょう…問い合わせもメールで出来ますし…

このあとは筆者の子どもの現在の状況についてや小学校のことについてなど個人的な相談に乗って頂いたりして結局合計2時間半も話し込んでしまいました…
代表の一瀬さんはとても保護者の立場で寄り添ってくれる方で、むしろ私のほうが悩みを聞いて頂いてしまいました…
一瀬さんを始めスタッフの方々、今日は本当にありがとうございました!

【アクセス】


今回筆者は南北線志茂駅からのルートを使用したので、そちらのルートをご紹介させて頂きます。JR赤羽駅からなど他のルートについては、はれのね にこさんのホームページをご覧ください

◎南北線志茂駅から行く場合
2番出口が最寄りだがエレベーターがあるのは1番出口のみなのでベビーカー利用の方は注意

1番出口を出てすぐ見える光景

1番出口を出てすぐに北本通りを挟んで反対側にジョナサンが見える出口を出て左に進むと2番出口が見えてくるので北本通りを渡ってそのまままっすぐ左に進む。郵便局と交番を通り過ぎて情報信用金庫とコインランドリーピエロの間の道を右に曲がりまっすぐ行くと左手にはれのねにこの看板が見えてくる

ここを右に曲がる
はれのね にこの看板が見えてくる


2番出口は出て右にまっすぐ

1番出口は出て左にまっすぐ、北本通りを渡って更にまっすぐ左

これさえ間違えなければ着きます
Googleマップなどではもう少しショートカットするためにクネクネした道が出ますが初回はこのルートが無難だと思います


【はれのね にこ公式情報】

 

はれのねにこホームページ


北区障害者基幹相談支援センター作成
同上問い合わせ先:電話03-3905-7226)
令和6年4月のデータ



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