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あなたへの手紙 2023年5月(自分を生きる責任について)

今日は、あなたの責任について書きます。
責任て言葉になると、ちょっと重たいけれど。
 
私は
誰かが大変な状況に陥っていると知ったとき
自分も平静を失ってしまう経験があります。
 
大変なことになっている
気の毒だ。
私にできることはないだろうか
 
そこまではよくあること。
 
ときと場合によっては
自分が今普通に生活していることに
罪悪感を覚えることがある。
 
そして何もできない自分が嫌いになるんです。
 
いつだったか
「空気を読みなさい」「相手に嫌な思いをさせてはいけない」
なんて言われたときから
 
そういう場面にでくわすと
息を潜めて、
自分の生活リズムまで変えて我慢していたこともある。
 
起きていることに心を寄せる
思いやる気持ちはよくわかるし
役に立てることはないか、と考えることも
もちろん大事。
 
だけど
そこに一緒にとどまってしまうことはしないでほしい。
 
私、病気したときに思い知りました。
 
寄り添ってもらうのはありがたいんだけれど
一緒に悩んでそこで一緒にとまられているのは苦しいんです。
 
元気な人には
元気に日常を送る責任もあるというか。
バランスをとる役割みたいな点でも、絶対大事で。
 
それは薄情なことではない。
今大変な人は、そこを乗り切ること
今通常の生活にある人は、その通りの日常をととのえていくこと
 
それが世の中のリズムだと思っていて。
 
たとえ近い人が大変な状況でも
あなたが元気な状態だから、愚痴も言えるし、乗り越えることに専念できるんです。
 
大変な状況にある人が
いつでも戻ってこられるような場をととのえておくこと
それも、そうではない人の責任、役目かなって。
 
自分の力では到底及ばないところにいるならば
なおさら
まず自分がどう生きているかって大事。

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