対話道の探究(6、「ポジティヴ」なイメージについて)
コーチングの対話について
どちらかというと「ポジティヴ」のイメージを抱く人が多いようだ。
前向きで元気、エネルギッシュなイメージというのかな。
で、そのようなイメージを抱いた人が、
初めて出会ったコーチが私、だったときに
「ちょっとイメージが変わった」という感想をくださる人がいる。
はいそうです、わたくし幼い頃から
「落ち着いている」(ように見えるだけだが)という評価が
通信簿にも記載されていた私なので、
今となってはほめ言葉と受け取りますけどね~。
お目にかかる前は、
どんだけ元気でガンガンいくイメージだったんだろうか笑
いや、コーチの個性はそれぞれのコーチでちがうから、
ちょっと軽快で元気なほうがいいと思うのだけれど。
深刻すぎたり、神妙な表情でいるのも
ちょっとエネルギーが下がることもあるから
ポジティヴなイメージのほうがありがたい。
とはいえ、イケイケどんどん、というのは
私の性格上、ちょっと違和感を覚える。
きっと、「ポジティヴ」というワードの受け取り方のちがい。
(扱うケースはさまざまで、専門家の個性もそれぞれだから、
決して断言できないけれど)
陰と陽で表現すれば
コーチング=陽 な感じをもつ方が多いようだ。
コーチって、その前向きとか、明るいというのは
ネガティヴに感じられることも
視点を変えることでちがうものになる可能性があると知っているので、その転換が上手ということだろう。
あるいは
今起きている辛いことや大変なことも、
否定的にではなく肯定的な要素として対話を進める
という意味でポジティヴ、ということなのだろうと思う。
(たとえば、ピンチはチャンス、みたいな考え方といえば伝わるかしら?)
話の内容についてもそうだけれど
話す人、その目の前の人に対して
否定することなく、そのまま受け取る
それによって、
話し手はじっくり聴いてもらう心地よさを自然に感じる。
実際、話の内容が整理されていくと
話し手の中でぐちゃぐちゃしていたものがすーっと落ち着いてきて
今と向き合い、折り合いをつけて一歩前進することにつながる。
コーチングのポジティヴには
その大前提として、
否定しないこと、肯定的にものごとを捉えること
があって
それが加速されることによって
力強い推進力も含んでいる、ということかなと勝手に思っている。