発することを、受け取ってくれることそれ自体を喜びたいと思う。
こちらがどんなに
こういう受取り方をしてほしいとがんばっても
完全な私の願う形で
そのままに受け取ってもらうのは難しい。
たとえどんなに
「これがかっこいい」「これが美しい」「ここがおもしろいところ」
と私が訴えかけたところで
見る側は、自分が受け取りたいように五感を駆使して
それぞれの経験や環境、状況の下で受け取る。
そこに、自分の妄想や推測を混ぜ込むと
現実とはかけはなれた、起こってもいないことや
不安までも引き起こす。
コミュニケーションでも
作品を描いたり、表現するときも
同じ。
自分がこれと思うものをそのまま発して
発することに喜びを感じられて
受け取ってくれる人が
その感性やスタイルをもって受け取ってくれることそのものに
喜びを感じられる
そうなれたら幸せだなと思っている。