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以前書いた小説がTikTokで紹介されました

小説家だろうが劇作家だろうが、いやいやもっと広げて「ものづくり」している人であるならば、そりゃもう自作は大好き、子供のようなものである。なので、我が子が褒められたら嬉しいように、嬉しい。(いや、やっぱ子供と創作物は微妙に違うかもしれないかもだけど)
先日某◯書メーターを見て、いろいろ感想を読んで、「うーむ、俺も人の子、褒められた感想より、つまんなかったとか言われてるほうばかりに気を取られてしまう」ともやもやした。つまんなかったに関しては、こっちが何言ってもしょうがないので、「そうでしたか〜」と言う他ございません。

と、そんなとき、四年前に書いた「椅子の足りない家」をエブリスタのTikTokアカウントで紹介してもらった。


これ、リンクちゃんと貼れているだろうか、不安。

『椅子の足りない家』は姉が死んでしまい家の椅子が一脚余っている、どこか居心地悪さを感じる女子高生と、椅子がない居場所のない男の子の物語である。
書いていたとき、妙に生きづらさを感じていたので。今抱えている生きづらさとは違うニュアンスで。なので、読み返すと生々しい。弱点とか「ここをこうすりゃよかったな」って部分がたくさんある。
確か当時、いろいろしっちゃかめっちゃかで(いつもか)、そのなかで書いた。なので主人公が神経質で、暗い。境遇からしたら、そりゃそうか、なんだけど、なんだか当時の自分の心情がリアルに思い出された。あの頃わたしは暗かった。
そういう小説だからこそ、読者を選んでしまうかもしれないけれど、ハマる人にはハマるんではないかな、といまの自分は楽天的に考えています。
好きな作品なので、こんなふうに紹介してもらえるなんて嬉しい。だって四年前だもん! びっくりしたよ! なんなら改稿してもいいかも、とか。

Webに小説を載せていると、こんなこともあるんだな、としみじみ。小説を書いて、いるかわからない読者に向けて、ネットに荒波に放り込むと、忘れたようにびっくりプレゼントをもらえる。
そんな心持ちです。


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