新規事業の資金繰り 安易に考えてないでしょうか?
ご覧いただきありがとうございます。社外CFOとしてベンチャー支援などに取り組んでおります。
新規事業にワクワクする、ヒヤヒヤする、あなたはどちらのタイプでしょうか?
ワクワクタイプの経営者さんに読んでいただけたら幸いです。
【新規投資】
・現業が順調で利益を出している
・資金調達して新規投資ができる
・成長のために無理をしてでも投資が不可欠
など、様々なケースがありますが、いずれの場合においても新規投資が苦戦した時の資金繰り対策まで想定できているでしょうか??
事前想定しておくだけで、「どこまで投入できる?」「いつまで耐えられる?」のジャッジが明確で、撤退ポイントも早めに判断可能です。
【なぜ資金繰り検討が重要か】←わかっていてもやらかしてしまう
新規投資や海外進出を始めたものの、
・なかなか立ち上げに時間がかかっている(法規制や登録など)
・ノウハウがつかめず売上獲得ができていない
・立ち上げ人材が力不足で交代要員が急務
などなど、新規事業が思うように進まない理由はいくらでもあります。
【新規事業の赤字が大きい】
当初想定以上に毎月の赤字が大きく、資金を食いつぶしている状態でも、事業が軌道にのるまでは引くに引けないのが新規投資です。
(特に社長肝いりの場合はなおさら)
【引くに引けない・・・】
毎月の役員会では、物価高騰や想定外の外部要因で赤字の理由を説明しなんとか社内の安心感を保てているかもしれませんが、想定外の赤字を回復するためにさらなる資金投入が必要になったりします。
(1年余裕があると思っていたが、半年も持たないのでは・・・)
【状況が急に悪化】
半年間赤字を出し続けた場合、資金繰りは回りますか?追加の融資が必要でしょうか?その融資は確保できますか?
突如として他の役員からこのような突き上げを受けることにならないでしょうか?(最初は全員賛成していたくせに・・・)
【事前の資金繰り合意しておけば安心】
このような状況が新規事業の常道かと思います。(特に新事業・新マーケットに取り組む場合など)
一方で、仮に新規事業が難航しても本業の利益でカバーできる範囲、さらに銀行融資・出資によって確保可能な資金枠の検討と合意を行っていれば安心して案件を進めることが可能です。
【資金繰り検討の内容】
想定される赤字下での毎月の資金繰り表を作成し、手元資金でカバー可能な月数・金額をシミュレーションできているか?
新規事業に時間がかかっている状況で融資や出資はどの程度確保可能か、新規事業への資金or本業資金として確保するかを想定していますか?
最近の会計ソフトは資金繰り機能が搭載されているケースが多いです。もし、社内人員で対応できない場合は、スポット案件として外部CFOに相談するなど、事前準備をよろしくお願いします。
小さなことからお尋ねくださいませ。 nishida@kitahamacpa.com